心臓発作の前兆となる初期症状とは?メディカルドック監修医が心臓発作の前兆・男女別の初期症状などを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「クレアチニンを下げる食事・飲み物」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
藤井 弘敦(医師)
三重大学医学部卒業。沖縄県立中部病院で初期研修、河北総合病院で外科研修を経て現在は菊名記念病院で心臓血管外科医として日々手術・重症者管理を行っている。医療用アプリの開発や在宅診療、海外で医療ボランティアを行うなど幅広く活動している。外科専門医、腹部ステントグラフト実施医/指導医、胸部ステントグラフト実施医、米国心臓病学会ACLSプロバイダー、日本救急医学会JATECプロバイダーの資格を有する。
「心臓発作」とは?
心臓発作とは、心筋梗塞や狭心症など心臓に関連する病気によって下のような症状が現れることです。
強い胸の痛み
ごく軽い動作や安静時にも胸の痛みを感じる
胸の痛みが繰り返し起こる、あるいは安静にしていても15分以上持続する
心臓発作は緊急の状態であり、即座に治療を受けることが必要です。
今回の記事では、心臓発作の前兆となる初期症状などを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
心臓発作の前兆となる代表的な初期症状
ここでは、心臓発作の前兆となる代表的な初期症状について述べていきます。
胸の不快感や痛み
心臓発作の前兆としては、しばしば胸の中央の圧迫感、締め付け感、重苦しさ、痛みがあります。これらは、数分間持続したり、一度よくなっても再発したりします。
症状がでたら、直ちに活動をやめて、安静にしましょう。痛みが強い場合や症状が続く場合は、最寄りの病院を受診するか、救急車を呼ぶことも考えましょう。
呼吸困難
安静時やわずかな活動後にも呼吸が苦しい、息切れがすることが心臓発作の初期症状の可能性があります。呼吸困難感がある場合には、安静にして深呼吸をしましょう。助けが必要な場合は、すぐに周囲の人に知らせます。呼吸困難が新たに発生したり、急に悪化する場合は、救急車を呼ぶ必要があります。
上半身の痛みや不快感
心臓発作でも腕、肩、背中、首、顎、または胃の上部に痛みや不快感が広がることがあります。すぐに、安静にしましょう。これらの症状は心臓発作の警告信号かもしれないため、痛みや不快感が続く場合は医療機関を受診しましょう。

