炭水化物が不足すると現れる症状

エネルギー不足
炭水化物は、脳と体の主なエネルギー源なので、不足するとすぐに影響が出ます。疲れやすい、だるさが続く、集中力の低下、頭がぼーっとする、めまいや立ちくらみ、眠くなるなどの症状が現れます。
筋力の低下
炭水化物が不足し、エネルギーが欠乏すると、体は筋肉を分解してエネルギーを作ろうとするため、筋力が低下し、筋肉が落ちやすくなる、運動しても力が出ない、筋肉痛が長引くなどの症状が現れます。
イライラや気分の落ち込み
炭水化物が不足すると、脳内のセロトニン(幸せホルモン)の分泌が減り、精神的に不安定になりやすくなります。
便秘や消化不良
炭水化物の中でも、食物繊維が豊富なもの(玄米、オートミール、野菜など)を取らないと、腸内環境が悪化しやすくなり、便秘になりやすい、お腹の張りが気になるなどの症状が現れます。
ケトン体増加による体調不良
極端に炭水化物を減らすと、体が脂肪を分解してケトン体と言う物質を作るようになります。この状態が続くと体調を崩す原因になります。口臭が強くなる(アセトン臭)、吐き気や頭痛がする、脱水症状が出るなどの症状が現れます。
「炭水化物の取りすぎ」についてよくある質問

ここまで炭水化物の取りすぎを紹介しました。ここでは「炭水化物の取りすぎ」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
炭水化物と脂質はどちらの方が太りやすいですか?
寺下 博美
炭水化物と脂質のどちらが太りやすいかは、摂取量や種類、生活習慣によって変わりますが、一般的には脂質の方が太りやすいといえます。それは脂質は1gあたり9kcalで、炭水化物1gあたり4kcalの約2.2倍のエネルギーを持つため、同じ量を摂取した場合に脂質の方がエネルギー過多になりやすいからです。また、体脂肪として蓄積される仕組みが違います。脂質の摂りすぎはそのまま体脂肪になり、炭水化物の摂りすぎは余剰分が脂肪になります。脂質は直接体脂肪になりやすく、燃焼されにくい性質があり、炭水化物は脂肪に変換されるのに、エネルギー消費が必要なため、すぐに太るわけではありません。

