宮田からの質問は、夫との関係や個人的な領域にまで踏み込んできます。極めつけは、2人きりの休憩室での下品な性的な問いかけ。りかこは強い不快感を持ちながらも、強く非難できずにいました。
エスカレートする先輩
宮田さんからの違和感ある質問は、日を追うごとにエスカレートしていきました。なんていうか、最初は「職場での雑談」の範囲内だったのが、だんだんと私個人の、踏み込んでほしくない領域にまで侵入してくるようになったんです。
「この間、娘さんの熱で休んだ時さ、旦那さんはりかこちゃんに優しくしてくれた?りかこちゃん、疲れてそうだったけど」
「あ、はい、もちろん。夫も心配してくれて、助かりました。」
こんな会話から始まります。最初は心配してくれているのかな、って思えたのに、話のゴールがいつも不穏になっていくんです。
恋愛感情を探られている…?
ある日、2人きりのバックヤードで、宮田さんが声を潜めて言ったんです。
「ねぇ、りかこちゃん。旦那さんと本当に仲良いの?旦那さんとケンカしたって話を小耳にはさんだんだけど…」
「え…っ?仲良いですよ!そんな噂、誰が言ってるんですか?」
「いや、噂ってか、俺がなんとなくそう思って。だって、りかこちゃんくらい美人で仕事もできたらさ、旦那はもっと優しくするはずだよ」
「そ、そんなこと…」
彼の言葉には、妙な含みがあって、すごく気持ち悪かったのを覚えています。それだけじゃない。彼はまるで私の恋愛感情を探るかのように、こんな質問までしてきたんです。
「りかこちゃんはさ、旦那さん以外にドキッとしたりすることないの?」
「そんなことありませんよ!私は夫一筋ですし、家の外でそんなこと考えません」
私、思わず語気が強くなっちゃったんだけど、宮田さんはニヤニヤするだけ。そして、極めつけは、先週の休憩室でのことでした。

