高齢化地域でも防犯意識に差が。秋田は減少、高知は大幅増に

高齢化率が全国で高い秋田県、高知県、山口県※を比較すると、秋田県では「しっかり対策をしている」「少し対策をしている」を合わせると、昨年の69.0%に対し、今年は64.0%と対策率が減少。
一方で、高知県では昨年が61.0%に対し、今年は69.0%と大幅に増加し、山口県は昨年が74.0%に対し、今年は78.0%と微増し地域ごとに傾向が分かれる結果となりました。
高齢化が進む地域でも、防犯意識の差が県によって明確に表れており、高齢者は防犯設備が簡易なものであったり、設備更新が長年行われていなかったりするほか、「ご近所付き合いが防犯対策になる」と考える人も多く、こうした意識や環境の違いが地域ごとの差を生んでいる可能性が考えられます。
今後は、高齢者が安心して暮らせる地域づくりのためにも、地域単位での防犯意識の底上げや、世代を超えた見守りの仕組みづくりが求められそうです。
※ 内閣府「令和6年版高齢社会白書」65歳以上が多い県 1位 秋田県 2位 高知県 3位 山口県・徳島県
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2024/html/zenbun/s1_1_4.html
ニュース報道が防犯意識の向上に。8割が「怖くなって対策」と回答

続いて、自宅の防犯対策をしようと思った理由を聞いたところ、「犯罪や事件などのニュースを見て怖くなったから」が82.3%と8割を超えて圧倒的多数を占めました。
近年多発する犯罪関連のニュースや事件の報道は、防犯意識を喚起する大きなきっかけになっており、防犯対策の原動力となっていることがうかがえます。SNSを通じて事件情報に触れる機会が増えていることも、防犯意識の高まりを後押ししていると考えられます。
