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草なぎ剛の静かな演技に引き込まれる…「終幕のロンド」での故人の遺品と真摯に向き合う姿に涙

草なぎ剛の静かな演技に引き込まれる…「終幕のロンド」での故人の遺品と真摯に向き合う姿に涙

「終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―」
「終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―」 / (C)カンテレ

近年、孤独死などのニュースでよく見かける「遺品整理」という言葉。亡くなった方の相続人が遺品整理を扱う業者に頼み、文字通り遺品を整理することである。今回、「いいひと。」、「僕」シリーズ、「戦争」シリーズなどカンテレと何度もタッグを組んできた草なぎ剛が、遺品整理人役に挑んだ「終幕のロンド ーもう二度と、会えないあなたにー」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)。妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーの主人公が、勤め先である遺品整理会社の仲間たちと共に、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく心温まるヒューマンドラマだ。10月20日に放送される第2話を前に、本作の魅力を探ってみようと思う。

■草なぎ剛演じる主人公が故人の遺品と真摯に向き合う姿が描かれる

主人公の鳥飼樹(草なぎ)は、商社マンとして忙しく働いていた5年前に妻を亡くし、その後“遺品整理人”となり、小学一年生の息子・陸(永瀬矢紘)を育てながら、遺品整理会社の仲間たちと共に、さまざまな事情で家族を亡くした遺族に寄り添っている。「遺品には故人様のメッセージがある」と考えている鳥飼は、遺品と真摯に向き合うあまり、遺品整理の時間をオーバーしてしまうことも。時にベテラン社員の矢作(塩野瑛久)を困らせてしまうこともあるが、矢作も会社の社長・礒部(中村雅俊)も鳥飼を責めたりはしない。

第1話では、鳥飼の5年前の辛い過去が明かされた。当時、家にいる妻がひどい頭痛に苦しみ、やっとの思いでかけた電話に商談中の鳥飼は出なかったのだ。その後、鳥飼は病院に駆けつけるが、すでに妻は息を引き取っていた。そして妻の遺品の整理をしたのが礒部で、鳥飼は遺品の中から見つけた妻のレシピノートを大事にしており、今ではそのレシピを参考にして息子に料理を作っている。

鳥飼の後悔が最も伝わってきたのが、生前見積もりの依頼をした女性の娘・真琴(中村ゆり)に対して、「昨日まで自分を待っていてくれた人が、明日も待ってくれているとは限りませんから…」と鳥飼が静かに話したシーン。仕事を優先したことで妻の最後の電話を取らなかった鳥飼の苦しみを丁寧に表現した草なぎの芝居に引き込まれた。

■「遺品はすべて処分してほしい」と言う依頼人だが…

第1話で遺品整理を依頼したのは、10歳のときに捨てられたという故人の息子・直哉 (吉村界人)。ずっと会っていなかった母親が孤独死したことを悲しむ様子もなく、「遺品はすべて処分してほしい」と、鳥飼たちに冷たく言い放つ。

ところが、整理中に新入社員のゆずは(八木莉可子)がクマの人形を見つけ、そのクマを見た鳥飼は「これも故人様の大切なご遺品の一つです。孤独死は故人様が残した息子さんへの最初で最後のメッセージかもしれません。チーフ、一緒にご遺族様に故人様のお気持ちをお伝えしましょう」と言って、チーフの矢作を説得する。

■“遺品に刻まれた最期のメッセージ”に涙する

ゆずはに呼ばれて部屋に入ってきたなおやは「全部処分してくれって言いませんでした?」と憤るが、直哉の名前が書かれた前かけをクマのぬいぐるみがつけていたこと、そして母親が直哉のために通帳に毎月お金を振り込んでいたことを鳥飼から知らされると、「ふざけんなよ…お母さん…」と言って大粒の涙。筆者はそんな直哉の姿を見て自然と涙が出てしまった。

このシーンにここまで感情移入できたのは、鳥飼が故人の思いを淡々と、そして温かみのある言葉で伝えていたからではないだろうか。胸に沁みるような草なぎのおっとりとした話し方と優しい声は、鳥飼にぴったりでまさにハマり役。

本作に関するインタビューで草なぎは、セリフで伝える部分だけでなく、“人の思いを受ける”、つまり“受け取る”芝居が多いことにも言及していたが、この言葉のとおり、まさに遺品から故人の思いを受け取ろうとする姿を第1話では丁寧に体現した。

第2話以降もさまざまな思いの詰まった遺品、そして相続人に鳥飼や彼の仕事仲間たちは寄り添っていくのだろう。草なぎが主演を務めたドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」の脚本を担当した高橋美幸が本作の脚本を手掛けている本作。今後の展開にも期待しながら最終話まで見届けたいと思う。

■文/アンチェイン
※草なぎの「なぎ」は正しくは「弓へんに旧字体の前+刀」

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