「卵巣がんの予後」はご存知ですか?ステージ別の生存率や再発率を医師が解説!

「卵巣がんの予後」はご存知ですか?ステージ別の生存率や再発率を医師が解説!

卵巣がんについてよくある質問

ここまで卵巣がんを紹介しました。ここでは「卵巣がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

卵巣がんの治療後に気をつけることを教えてください。

卵巣がんの治療が終わった後も、しばらくは定期的に通院して経過観察を受ける必要があります。まず治療後1~2年目は2~3ヶ月ごとに、再発がないか診察や検査を行います。その後、問題がなければ3~5年目は3~6ヶ月ごと、6年目以降は年1回程度の検査に移行します。

日常生活では、規則正しい生活を心がけましょう。具体的には、十分な睡眠とバランスのよい食事、適度な運動が大切です。免疫力を維持するためにも栄養をとりすぎず不足しすぎず、バランス良く摂取してください。体力づくりには散歩など無理のない運動もすすめられます。禁煙や節度ある飲酒も重要です。

卵巣がんは完治しますか?

卵巣がんが完治するかどうかは、病期や組織型によって異なります。早期の卵巣がんであれば、手術でがんを完全に取り切り、追加の化学療法を行うことで完治が期待できるケースがあります。実際、I期の卵巣がんなら約90%が5年以上生存しており、臨床的には治ったといえる方も少なくありません。

卵巣がんの治療後も検査や診察は続きますか?

はい、卵巣がん治療後は定期的な検査・診察が続きます。前述のとおり治療後1~2年は2~3ヶ月に1回、その後5年目までは3~6ヶ月に1回、5年以降も年1回程度の通院で経過観察を行うのが一般的です。主治医は問診で体調や自覚症状を確認し、内診や腟エコーで骨盤内の様子を調べます。併せて血液検査で腫瘍マーカー(CA125など)の値をチェックし、必要に応じてCT検査なども行います。


まとめ

卵巣がんの予後はステージによって大きく異なり、I期・II期であれば良好で完治も期待できますが、III期・IV期では再発も多く厳しい経過をたどることがあります。また、組織型によっても予後が異なり、さまざまな治療法が行われます。本記事が卵巣がんについての知識を深め、早期発見やよい治療選択につながれば幸いです。

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参考文献

卵巣の腫瘍とがん|日本産科婦人科学会

卵巣がん・卵管がん療養|がん情報サービス

卵巣がん|大阪医療センター

配信元: Medical DOC

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