及川光博が主演を務める「ぼくたちん家」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu、TVerにて配信)の第2話が10月19日に放送された。ほたる(白鳥玉季)の現状を知って父親のふりをしてやる玄一(及川)と、玄一が受けた過去の言葉に怒るほたるの姿が描かれ、熱いものが胸に込み上げてきた。X(旧Twitter)でも、「『ぼくたちん家』見てボロボロ泣いてしまった」「ほたるも玄一も索も幸せになって~」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下、作品のネタバレを含みます)
■「社会のすみっこ」の人々にスポットを当てたオリジナルストーリー
本作は、現代でさまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリー。恋のために家を買おうとする50歳の心優しきゲイ・波多野玄一(及川)は、ある日、偶然出会った人生にも恋にも冷めきったクールなゲイ・作田索(手越祐也)に出会い恋をする。そして大金3000万円を抱えた中学生・楠ほたる(白鳥)から「親代わりになってほしい」と頼まれ、同居生活が始まる。
3人のほかに、ほたるの母親・楠ともえ役で麻生久美子、ともえの元夫・市ヶ谷仁役で光石研、アパートの大家・井の頭今日子役で坂井真紀が出演。また、パートナー相談所に勤め、良き相談相手として玄一の恋を見守る百瀬まどかを渋谷凪咲、玄一の親友・岡部成治を田中直樹、索の元カレで、玄一と三角関係になっていくゲイの吉田亮太を井之脇海、玄一の初恋相手である鯉登裕太郎を大谷亮平が演じる。
ほかに杉の森動植物園で働く玄一の先輩・栗田美緒役で久保田磨希、警察官・松梅子役を土居志央梨、玄一を慕うアルバイト・藤沢辰哉役を川口凉旺が務める。
■ゲイの玄一はペットと暮らしながら、寂しさを抱えていた
動物飼育員の50歳になる波多野玄一は、恋愛対象が男性の、いわゆるゲイのおじさん。ペット禁止のアパートで、老犬2匹、亀1匹と暮らす玄一は、そろそろ恋人が欲しいと『パートナー相談所』を訪ねても、空しさを抱えるだけに終わる。
インコも1羽増えるが、ペットがバレて引っ越しを余儀なくされた玄一は、気安くて明るい井の頭今日子が大家をするアパートに引っ越す。アパートには家庭事情にわけがある中学生・楠ほたるも住んでいた。
ある日、恋人と別れて家もないクールなゲイの作田索と出会い、索の恋が他人事とは思えない玄一は、「家を買うってどうですか?」と勧めて怖がられてしまう。
落ち込む玄一に、ほたるは「家、欲しいんですよね?私、あなたを買います」と、いきなり3000万円が入ったスーツケースを持って来る。
■ほたる「お腹に穴開けなくても大丈夫ですって書いて、ししゃも爆弾、送りましょう」
ロクデナシな父・仁は離婚して新しい家族を持ち、母・ともえも家を出て行ったまま戻ってこないほたるの事情を知る玄一。ほたるは父親のふりをしてくれるよう、玄一に親子契約書を持ちかける。
玄一のスマホに索から電話が入り、玄一とほたるを親子だと信じて疑わない索はほたるの進路も含め、警察を交えて面談がしたいと言う。当日、ほたるがドキドキしながら待っていると、玄一が表れて父親のふりをしてくれる。
夜、玄一のうちにほたるがやってきて、玄一が「ごはん食べる?」と聞くと要らないと答えるほたる。「ゲイなのに子どもいる設定とか大丈夫なんですか?」とほたるが聞くと「うん、女性と結婚している人も居るし」と玄一は答える。
「お父さんの本名とか、離婚したときのこととか、なんで言えたんですか?」とほたるが尋ねると、「これ、ノート覚えておいたよ」とほたるが書いた親子契約書のノートを示す。ほたるはにやっと笑って「じゃあ、契約成立ってことでいいですか?」と言うと、玄一は「あのお金は要らないよ」ときっぱりと断る。
「それは無しで」とほたるが言い、「無しって…」と玄一が困惑すると「契約なんでちゃんと対価を払わないと」とほたる。玄一が「ほんとにいいから」と強く断っても「じゃあ、持っとくだけでもいいんで」とほたるは食い下がる。
ほたるが契約書の署名を促し、書き込む玄一。ほたるは契約書を満足そうに眺めて「どんな家、買うんですか?」と質問すると「いやいや、買わないって。使わないのも自由でしょ」と玄一が言う。
玄一がご飯を作ろうとすると、「早速ですが、親として相談に乗ってください」とほたるは言う。進路希望調査の紙を出して相談するほたるに、玄一が将来の希望を聞いてもなにも無いという。
「なんでミュージシャンになるのやめちゃったんですか? デビューできるぐらい歌上手だったんですよね?」とほたるが尋ねると、玄一は夕食用のししゃもを渡しながら「歌がうまいからじゃなくてゲイだったからで。ピチピチのタンクトップを着て、いつも使わないオネエ言葉使えって。そうじゃなきゃ、話題性に欠けるでしょうって。あれ断らなかったらなれたかもね、プロのミュージシャン」と話す。
ほたるが藪から棒に「ししゃも余ってます?」と聞き、「そんなこと言ったやつに送りつけてやりましょ。お腹に穴開けなくても大丈夫ですって書いて。ししゃも爆弾、送りましょう」と真剣な顔で言う。
「えぇ?」と笑う玄一にほたるは「酷いことだって、それくらい私にもわかります」と言うのだった。
ほたるの現状を知って父親のふりをしてやる玄一と、玄一が受けた過去の言葉に怒るほたるを見ていると熱いものが胸に込み上げてきた。X(旧Twitter)でも、「ほたるちゃん絶対幸せになって」「ほたるも玄一も索も幸せになって~」「『ぼくたちん家』見てボロボロ泣いてしまった」とコメントが寄せられた。寄せられ、トレンド入りを果たした。
◆構成・文=牧島史佳

