マンガンの効果とは?メディカルドック監修医がマンガンの効果・一日の摂取量・不足すると現れる症状・過剰摂取すると現れる症状・多く含む食品・効果的な摂取方法などを解説します。

監修管理栄養士:
會田 千恵美(管理栄養士)
認定こども園で管理栄養士として給食管理・調理・食育を行っています。離乳食アドバイザー(一般社団法人母子栄養協会)・食育インストラクター1級(NPO日本食育インストラクター協会)・和食文化継承リーダー認定を取得し、子供たちが食に興味をもち、おいしいと笑顔で言ってもらえるように励んでいます。
「マンガン」とは?
マンガン(manganese)は、原子番号25、元素記号Mnのマンガン族元素の1つです。
微量ミネラルの一つで、成人の体内に10~20㎎存在し、その25%は骨に、残りは生体内にほぼ一様に分布しています。
アルギナーゼ、マンガンスーパーオキシドジスムターゼ(MnSOD)、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ガラクトシルトランスフェラーゼ等の構成成分です。
マンガンの一日の摂取量
成人(18歳以上)の1日の目安量は、男性で3.5㎎、女性で3.0㎎。
耐容上限量は、男女共に11㎎。
※現状においてはマンガンの必要量を推定できないと判断し、マンガンの必要量を上回ると考えられる日本人のマンガン摂取量に基づき目安量が算定されています。
一方、完全静脈栄養施行患者においての補給で投与法を誤ると中毒が発生する症例があり、食事由来ではないが、マンガンの過剰摂取による健康障害は無視できないことから、耐容上限量を設定しています。

