マンガンを過剰摂取すると現れる症状
マンガンの過剰摂取により中毒を起こし、パーキンソン病に似た症状が出る場合があります。
無気力・無欲状態
パーキンソン病に似た症状の初期症状として、無気力・無欲状態、脱力、食欲不振、疲労感などの症状が現れる場合があります。
不眠
中期症状になると、寝付けない、睡眠の途中で目が覚める、熟睡した感じがしないなどの睡眠障害が現れる場合があります。
けいれん・震え
中期症状のほかの症状として、下肢のけいれん、躯幹・四肢の震えなどの症状が起こる場合があります。
筋肉の硬直
筋硬直や、表情がなくなる仮面様顔貌、歩行・平衡拙劣化など、身体の動きがうまくいかない症状が出る場合があります。
めまい・頭痛・疲労感
極端にマンガンを過剰摂取した場合、鉄の吸収が阻害され、鉄欠乏性貧血を引き起こす可能性が指摘されています。貧血が進行すると、めまい、頭痛、疲労感、倦怠感、動悸、息切れなどの症状が現れることがあります。ただし、通常の食事におけるマンガン摂取量でこれらの影響が生じることはまれです。
マンガンを多く含む食品
玄米や黒米
玄米:100g中2.06㎎
黒米:100g中1.95㎎
精白米(うるち米):100g中0.81㎎
精白米だけで炊かずに、玄米や、五穀米などを加えて炊くと摂取量をアップできます。
そば粉
そば粉(中層粉):100g中1.17㎎
そば粉(全層粉):100g中1.09㎎
そば粉(内層粉):100g中0.49㎎
半生そば:100g中0.99㎎
そば粉の表層部分に多く含まれているので、皮も一緒に引いた粉のほうが多く含まれます。
小麦粉にもマンガンは含まれますが、そば粉のほうが多いので、二八そばより十割そばのほうがより多く含まれます。
大豆製品
凍り豆腐:100g中4.32㎎
煎り大豆:100g中3.24㎎
きな粉:100g中2.75㎎
油揚げ:100g中1.55㎎
ひきわり納豆:100g中1.0㎎
木綿豆腐:100g中0.41㎎
絹ごし豆腐:100g中0.34㎎
食品中の水分量の少ない方がより多くマンガンが含まれます。そのため、絹ごし豆腐よりも木綿豆腐のほうが多く含まれています。
モロヘイヤやほうれん草などの野菜
モロヘイヤ:100g中1.32㎎
ほうれん草:100g中0.32㎎
ブロッコリー:100g中0.28㎎
緑色の野菜に多く含まれています。
お茶
玉露(浸出液):100g中4.6㎎(茶葉):100g中71.0㎎
煎茶(浸出液):100g中0.31㎎(茶葉):100g中55.0㎎
紅茶(浸出液):100g中0.22㎎
烏龍茶(浸出液):100g中0.24㎎
茶葉のほうがより多く含まれているので、粉茶にしてケーキやクッキーなどに入れて食べるとより多く摂取することができます。

