乳がんの予防法・早期発見するためのポイント
乳がんは早期発見し、早期に治療を開始することで完治を目指すことができます。乳がんの予防法や早期発見するためのポイントをご紹介します。
ブレスト・アウェアネス
普段から自分の乳房を気軽に観察する習慣を身につけましょう。入浴や着替えの際に、鏡で見る、乳房に触れるなどを日々行なっていると、「いつもと違う」変化に早めに気がつく事ができます。しこり、ひきつれ、乳頭からの分泌物などの変化に早めに気が付いたら、検診を待たずに早めに医療機関を受診しましょう。
乳がん検診を受ける
特に症状がなくとも、定期的な乳がん検診を受けることが大切です。40歳以上の女性は2年に1回、乳がん検診を受けることがすすめられています。症状が出る前に早期発見することができれば、早期に治療を受けられ、乳がんが完治する可能性が高まります。自治体の補助や職場の検診制度を利用して定期的に受けましょう。万が一、要精密検査という結果が帰ってきた場合は、必ず乳腺科を受診しましょう。
バランスの良い食生活と運動習慣
閉経後の肥満は乳がんになるリスクを高めることがわかっており、バランスの取れた食事で健康的な体重を保つことが大切です。運動習慣が乳がんになるリスクを減らすこともわかっています。また、アルコールの摂取も乳がんになるリスクであるため、なるべく控えることをおすすめします。
「乳がんと脇のしこり」についてよくある質問
ここまで乳がんと脇のしこりなどを紹介しました。ここでは「乳がんと脇のしこり」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
乳がんが脇に転移するとどんな症状が現れますか?
山田 美紀 医師
乳がんが脇のリンパ節に転移をすると、脇に硬いしこりが現れるといった症状で気づかれるケースもあります。まず、しこりを触れる位置は脇のくぼみの中央辺りが多いです。しこりは触っても痛みを感じない場合がほとんどですが、進行して周りの神経にがんが浸潤すると痛みを伴うことがあります。風邪によるリンパ節の腫れは1週間程度で良くなることが多いです。しかし、乳がんが腋のリンパ節に転移している場合は自然には改善しません。

