「ぐでたま」心の一句、大反響
やる気のない姿で老若男女を魅了する「サンリオ」の人気キャラクター「ぐでたま」が、X（旧ツイッター）に投稿した“魂の叫び”が、今、大きな話題を集めています。その投稿とは「めっちゃねむい ねてもおきても まじねむい」という、至ってシンプルなメッセージ。（2025年10月20日）に投稿され当日（17：50時点）で3万1000千「いいね」がついています。
この飾らない本音に、多くのユーザーから「おきれないんだわ」「一生、唱えている人生になりそうです」「正座、趣きあるね」「ステキな句ですね」「心の一句」「代弁ありがとう」と共感の声が殺到しました。「ねてもおきても」というフレーズは、単なる睡眠不足ではなく、休息しても疲れが抜けないという現代の慢性的な疲労感を的確に表現しているとされ、多忙な現代人の心に深く刺さっていることが反響の大きさから伺えます。
他のサンリオキャラクターが持つ「明るさ」「夢」といったポジティブなイメージに対し、ぐでたまは「やる気のなさ」「諦め」という真逆のコンセプトを持つ異端児です。しかし、この「ぐでぐで」とした姿勢こそが、がんばりすぎたり、ストレスを抱えたりしがちな現代人にとって、「無理しなくていい」という一種の哲学として受け入れられています。ぐでたまの投稿は、社会が「がんばること」を強いる中で、あえて「ネガティブな感情を公言しても良い」という心理的な安全弁の役割を果たしているとも言えるでしょう。今回の投稿は、多くの日本人が心の奥底で求めている「ただただ休みたい」「何もしたくない」という切実な願望を代弁したものなのです。
（【Sally(ᵔᴥᵔ)】ライター兼イラストレーター）
