3.何だか気になるらしい…
最後に紹介したいのは、単なる好奇心、という理由です。
猫は一般的に好奇心旺盛で、なおかつ、聴覚が鋭いので、気になる音などを中心に、いろいろな物事に興味を持ちたがります。
たとえば、飼い主さんの帰宅後、スーパーの買い物を冷蔵庫に収納していると、ビニール袋のカサカサ音も手伝って、思わず注目してしまいます。
おまけに、飼い主さんへの行動観察もルーティン化しているので、何をしているのか、注意深くチェックせずにはいられません。
おそらく、愛猫の目には、飼い主さんが思う以上に、人間の行動がとても不思議なものに見えているはずです。
相手を温かく見守る視線は、言い換えれば、緩やかな愛情表現のひとつです。冷え冷えとした無関心は、その対極にあります。
「眺められているうちが華よ」とうそぶきつつ、愛猫の愛ある視線をありがたく受け止めてあげてください。
まとめ
今回は、日常生活のなかで、目がよく合うとき、愛猫はどんな気持ちを抱いているのか、3つの視点を通して解説しました。
代表的なものでは、「要求のサイン」、「愛情表現のサイン」、「好奇心のサイン」の3つが挙げられます。
鳴き声やしっぽの反応と比べると、凝視によるサインはわかりにくいかもしれません。ただ、その視線の向こうに、愛猫の意図が込められていることを、飼い主さんはちゃんと理解しておきましょう。
そのつど細やかに気持ちを理解し、適切な行動を取ると、間違いなく、愛猫は飼い主さんのことをより深く好きになってくれるはずです。

