ママ友は信じられない言葉を発した
これはさすがに親が入った方がいい。香さんも同様に考えたようで、一緒にベンチから立ち上がった。呆れた様子で香さんは声をかける。
「勝也、落ち着きなよ」
「…ママ、ごめんなさい」
「いいのいいの。相手がしつこいからだね?もう大丈夫だって!」
あまりの言葉に唖然とした。しつこい?もう大丈夫?
勝也くんが謝ったのは、親である香さんに対してだけ。叩かれたのはナオトなのに、どうして彼女が勝手に許してしまうのか。
(自分の子が他の子から叩かれた時は怒るのに、自分の子が叩いた場合は平気なわけ?)
この時、激しい嫌悪感が、私の中に生まれた―――。
あとがき:
真理は園生活の中でも、香のスタンスに違和感を覚え始めました。少し過保護すぎる彼女のあり方は、「小さい子には譲ろう」「我慢も覚えなくちゃいけないよ」と息子のナオトくんに教えている真理には合わないようです。
それだけなら多少の価値観の違いで済むのですが、香の考え方は子どもたちにも影響しました。自分の子が相手を叩いてしまった時に「いいよ」「大丈夫」と勝手に済ませた香。被害者になった時は親が介入してまで謝らせるのに、自分の子が加害者の時は軽く考えています。それって、子どもたちにとっては不公平なのではないでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。
記事作成: hiiro
(配信元: ママリ)

