
2人の女の子の母親であり、イラストレーターとしても活動するオカン羊さん(@shimizoon)。道行く人に突然赤ちゃんを抱っこさせてほしいとお願いされたら?今回は、そんな母親の葛藤を描いた創作漫画『主義』を紹介するとともに、制作の経緯を聞いた。
■「ステルス家族ごっこ」と「名セリフ」に隠された本音


赤ちゃん連れのお出かけは、道行く人との会話のきっかけになる反面、時には戸惑うこともある。本作の元ネタは、娘が1歳頃、近所のスーパーへ行く途中の出来事だ。後ろから近づいてきたおばあさんが、いつの間にか娘と手を繋いで歩いていたという。「気づいたら娘を中心に3人で手を繋いで、お散歩しているような構図になっていた」と、当時の驚きを語る。
「突然のステルス家族ごっこにびっくりして、『おああぁぁ!』みたいな声が出てしまった。日本語の通じる相手でよかった」と経緯を語る。
この元ネタをベースにした本作では、赤ちゃんを連れている母親が「抱っこさせて」と知らないおばさんに声をかけられる。相手に悪気はないと分かっていても、「触れられたくない」「でも、断ったら角が立つかも」と母親は葛藤。悩んだ末、とっさに出たのが「背中までうんちが漏れてて、急いで帰るところなんです!」という名セリフだった。
ベビーカーを押して颯爽と立ち去った母親の姿に、SNSでは「逃げ方うまい」「とっさの判断が天才」「わかる、こういうときある!」といった共感の声が相次いだ。
オカン羊さんはこのほかにも『電車の緊急ボタンについて思うこと』や『バスとベビーカー』など、親になって気づいた驚きや子育ての悩みを漫画に描いて投稿している。
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