「誰か」は誰なのか
休憩中、恵美が小声で声をかけてきた。
「ねぇ、さゆりさん。聞いて。この前、おつぼね、またあの5月の新人のこと言ってたよ。『あんなのが辞めて清々した』って…」
「…そう。やっぱり言ってたか」
「本当、信じられない。あんなに真面目な子だったのに。おつぼね、自分が人を追い詰めたって、少しも思ってないんだろうね」
このままおつぼねの理不尽が店を支配し続けるのは、もう耐えられない。しかし、あのおつぼねを止められる人物が、現状の職場には存在しないことも、私は痛いほど理解していた。
あとがき:戦うべき相手と、戦うべき場所
おつぼねは、もはや「悪意の自覚がない独裁者」として完成してしまっています。正論が通じない相手に対し、さゆりは「職場の権力構造」という大きな壁に直面します。店長や地域社員の保身が、おつぼねの暴走を助長しているのです。
私たちが日々直面する「諦め」の感情が、さゆりを再び立ち止まらせます。悩みの深さが伝わるエピソードです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

