
学生の頃から漫画を描くことが好きだった猫原のし(@nyan_boku)さんは、X(旧Twitter) などのSNSを中心に漫画を公開している。2023年11月には「ちびっこしろにゃんの色彩屋さん」を投稿。現実世界で疲れ切った大人たちが登場し、あるものと出会い色のある世界を取り戻していくというエピソードだ。SNSでは5話まで公開(2025年10月19日時点)され、元カノを引きずる男性が登場する第2話は3.7万いいねを獲得している。本作が誕生した経緯や裏話などについて、猫原のしさんにインタビューした。
■用法・用量は必ず守りましょう



本作「ちびっこしろにゃんの色彩屋さん」は、ただ流れるように過ぎていく毎日のストレスや大きな悲しみがあったとき…さまざまな理由で人は自分の見ている世界に色を感じなくなる。そんな人の世界に色を特別調合のシロップで取り戻していく物語だ。
本作を描いたきっかけは「第1話を描いたのは2021年の冬頃で、まさにコロナ禍真っ最中という時期でした。行動制限などで不安が広がり『色を見失ってしまった』人もいたと思います。実は私自身もコロナ禍で出産・育児をしており、少なからず不安や孤独を感じていました。たくさんの人に優しい色を届けられるような作品を作りたいと思い、本作の制作に至りました」と作者・猫原のしさん。
猫原さん自身が色を感じないと思うときは「今までの人生を思い返してみると、『大切なものの喪失』というのは色を失うきっかけだったなあと感じます。心にぽっかり開いた穴がどんどん広がって、世界がモノクロに感じることがありました」とのこと。また、キャラクターの誕生については「以前から描いていた白猫キャラクターなのですが、本作を描くにあたっては数匹いた方がかわいいかなと思い3匹に増やしてみました!無表情に見えて表情豊かな顔のパーツ、2.5頭身の何とも言えない体型がチャームポイントです」と教えてくれた。
最近感情が動いていないと感じる人、自分の世界に色がない、失いかけているかもと思う人…ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:猫原のし(@nyan_boku)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

