
会社をクビになり家族も貯金も失ったサラリーマンが、“ちょっとだけエスパー”になって世界を救うジャパニーズ・ヒーロードラマ「ちょっとだけエスパー」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)。どん底の主人公・文太を大泉洋、彼を本当の夫だと思い込んでいる謎の女性・四季を宮崎あおいが演じる。このたびザテレビジョンでは、大泉と宮崎にインタビューを実施。お互いの印象や撮影現場の様子などを聞いた。
■条件付きの“夫婦”役を演じる大泉&宮崎
大泉:最初に映画で共演したとき、宮崎さんはまだ15歳くらい。ドラマでの初共演は兄と妹という間柄だったのが、今回は“夫婦”役! 正直、イメージが湧かなくて。ただ、条件付きの“夫婦”という設定だったで、それならピッタリかも…と納得しましたね。
宮崎:私はすんなり受け入れられました。大泉さんとの掛け合いを想像するとワクワクしました。
ーー面接先の会社で差し出されたカプセルを飲んでエスパーの能力を獲得した文太は、四季と夫婦として暮らしながらも、彼女を愛してはいけないという不条理で不可解なルールを押し付けられる。
大泉:でも、相手は宮崎さん演じる“妻”ですよ? 普通の男なら愛さずにはいられませんよね。しかも、四季はグイグイくるタイプ。耐えるのが大変です(笑)。
宮崎:四季はぶんちゃん(文太)を本当の夫と思い込んでいるんですよ。愛情表現が豊かで、とても優しい女性です。
大泉:理想のすてきな妻とドラマの中で出会えるなんて役得ですよね。世の男性陣から「大泉、ずるい!」と怒られそうです。
■野木亜紀子脚本の魅力は?
ーー本作の脚本は、映画「ラストマイル」(2024年)などの人気作を手掛け、ドラマ・映画ファンから絶大な支持を得ているヒットメーカーの野木亜紀子。
大泉:野木さんは何を書いても面白い。本作でも複雑な展開の中に、登場人物たちが抱える思いをシンプルに描いています。コミカルですが切ないシーンもあり、皆さんに楽しんでいただけるはずです。
宮崎:登場人物一人一人が魅力的に描かれているんです。それぞれにスポットライトが当たるので、感情移入しやすいと思います。日本のドラマでありながら、ヒーローものという切り口も斬新ですよね。
大泉:自分がヒーローを演じられることになるとは。気分はすっかりアベンジャーズです(笑)。ただ、文太の能力がちょっとだけで…。
宮崎:確かに。でもぶんちゃんの能力は、他のメンバーに比べればいいと思います! それに、訳の分からないミッションにも向き合うぶんちゃん、すてきです。
大泉:本当に、文太は優しくて真面目。こんないい人を演じられるのは久しぶりな気がします。四季の愛情表現にドキマギしちゃうところもかわいくて。
宮崎:そんなぶんちゃんにかわいいと思ってもらえる奥さんを演じられるよう、私も頑張ります。四季は謎の多いキャラクターなので、あまり先のことは考えず、その時々の彼女の感情を素直に表現していきたいと思っています。
ーー謎が多いのは四季だけではない。予測不能なストーリー展開にも期待が高まる。
大泉:まだ僕たちも結末を知りませんが、四季を愛してはいけないというルールが一つのポイントになるでしょうね。そんな状況の中、きっと文太がかわいらしい姿を見せるはずなので、皆さんも一緒にキュンキュンしてください。
宮崎:大泉さんを中心とした現場の楽しさが、画面越しにも伝わるよう精いっぱい頑張ります。驚きの展開にもぜひご期待ください!
※宮崎あおいの崎、正しくは「たつさき」
◆撮影=富田一也/取材・文=柳田留美/スタイリスト=金順華/ヘア&メーク=西岡達也、岩下倫之(大泉)、高橋てんちょう彩(宮崎)※高橋てんちょう彩の高、正しくは「はしごだか」
※「月刊ザテレビジョン11月号」より

