
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、はっけよいおうどんさんが描く『子育てってそういうものだけど、やっぱりショック』をピックアップ。
はっけよいおうどんさんが9月18日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、6,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、はっけよいおうどんさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■子どもが好きだった童謡

ある日、作者のはっけよいおうどんさんが、息子さんが小さいころによく一緒に歌っていた童謡を踊りながら歌っていた。
すると、まるで初めてその歌を聞いたかのように「何その歌」と言う息子さん。覚えていないのか、と焦ったはっけよいおうどんさんは、該当する曲の動画を見せてみるものの、息子さんはうろ覚えな様子。
よく歌って踊ったという事を覚えているのは、母だけなのかとショックを隠せないはっけよいおうどんさんなのだった。
作品を読んだ読者からは、「それが成長か…」「親だけ置いてけぼり」「『ぐるぐどっかーん』も『エビカニクス』も『サボさんこまったな』も歌って踊れるのは母だけ」など、反響の声が多く寄せられている。
■作者・はっけよいおうどんさん「優しいきもちになるコメントは一層幸せな気持ちにさせてくれます」

――はっけよいおうどんさんは、本作を含む多くの育児コミックエッセイを描かれていますが、ご自身の育児の様子を漫画作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
妊娠している時期にこのアカウントを作りました。妊娠生活についてTwitterで調べていると妊娠や育児に関する漫画が多くでてきたのがきっかけです。
まわりに同じ境遇の人がいなかったので、自分の妊娠生活をイラストにして他の妊婦さんと同じ気持ちを共有してみたいなと思い久々にペンを執りました。
私は学生時代に絵を描くことが趣味だったのですが、歳を重ねるとともに絵を描くことが全くなくなっていたので、久々に絵を完成させたときは当時の達成感がよみがえったようでうれしかったです。また、Twitterにアップした時に共感してくれる人がいて孤独感を感じなくなりました。
これを機に自分自身のことを沢山絵に残したいなと感じました。
――育児漫画を創作するうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
今、特に漫画を描いていることは子供に教えていないのですが、いつか子供がこの漫画を見つけても、恥ずかしい・いやな気持ちにならないような話を描くよう心がけています。
――X(旧Twitter)に投稿されている作品のなかで、特に気に入っているものがあれば、理由と共にお教えください。
家族で選挙の投票に行ったときの話です。いきなり大声で自己紹介する子供に親はあたふたしてましたが、周りの方々が笑ってくださりあたたかい雰囲気になりました。
その時の空気感があたたかかったので漫画にしました。あの時の情景が大好きなので気に入ってます。
――『子育てってそういうものだけど、やっぱりショック』の投稿には多くのいいねやコメントが寄せられましたが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
コメント・引用すべて拝見しております。「うちももう覚えてなかった!」「今はまってるあの歌も忘れちゃうのかな」とたくさんの親御さんの反応をいただけました。「子供は覚えきれてないけど、その思い出の積み重ねでまっすぐ育ってくれるよ」というようなコメントがいくつかあり、救われた気持ちになりました。どのコメントも嬉しいですが、このような優しいきもちになるコメントは一層幸せな気持ちにさせてくれます。ありがたいです。
――はっけよいおうどんさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
妊娠時期からちょいちょい漫画を描いていたら結構な数になってきたので、本にしてまとめたいです。
そして子供が反抗期を迎えたところでひっそり自分で読み返し、「こんな時もあったな」と泣く予定です。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
育児中の方もそうでない方も、毎日お疲れ様です。スクロールする指を止めて見てくださりありがとうございます。
我が家の珍事を見て少しでも鼻で笑っていただけたら幸いです。あと更新がゆったりですみません・・・。何曜日更新とか考えた方がいいのかな・・

