「心房細動の初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「心房細動の初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「心房細動の症状」についてよくある質問

ここまで心房細動の症状などを紹介しました。ここでは「心房細動の症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

心房細動になりやすい人の特徴を教えてください。

伊藤 陽子(医師)

生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、心疾患がある方では心房細動が起こりやすいので注意が必要です。これらの病気の治療を受け、心房細動が合併しないように気をつけましょう。高齢者、アルコールの多飲、喫煙も危険因子となり得ます。また、睡眠不足やカフェインの取りすぎ、ストレスの多い人も注意が必要です。

心房細動は自覚症状がない場合もありますか?

伊藤 陽子(医師)

心房細動は動悸や息苦しさ、めまいなどの症状が出ますが、自覚症状がないことも多いです。健康診断などで心電図をとった際に、初めて心房細動を指摘されることもあります。

心房細動を発症しやすい時間帯について教えてください。

伊藤 陽子(医師)

心房細動が特に発症しやすい時間帯はありません。しかし、就寝時に眠れずにいると動悸や胸部の違和感などの症状に、気が付きやすい可能性があります。心房細動は7日以内に治まる発作性心房細動と、7日を超えて持続している持続性心房細動、1年以上持続している長期持続性心房細動に分類されます。いずれの不整脈でも血栓症のリスクがあり、抗凝固療法が必要です。

編集部まとめ

心房細動は健康診断で診断される患者数で約80万人と言われており、実際には100万人を超えると予想されている非常によく見られる病気です。高齢者に多く、今後の高齢化に従いますます増加することが予想されます。心房細動は自覚症状があまりないことも多いです。しかし、そのまま放置をすることで心臓内に血栓を生じ、脳梗塞に発展することもあります。心房細動が見られた場合には、抗凝固療法を行い、血栓を生じさせないようにすることが非常に大切です。また、心不全の原因にもなるため、症状がなくとも早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

配信元: Medical DOC

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