
衝撃的な設定とスリリングな展開で話題の漫画『姪っ子と夫が不倫するのは当たり前ですか?』(原作:サレ妻miku/作画:矢野恵)。物語は冒頭から不穏な空気が漂い、最後には衝撃的な結末が待っている。今回は、作画を担当した矢野恵さん(@yano_megum)に、制作の舞台裏やキャラクターづくりの工夫について聞いた。
■「まさか不倫に発展するとは…」作者が語る原作の衝撃



矢野さんは、最初に原作を読んだときの印象について、「夫と姪っ子が不倫関係になるなんて信じられませんでした。仲のよい親族もいるなか、不倫にまで発展していたらたまりませんよね。読み進めていくと個性的な登場人物に引き込まれますし、予想もつかない真相が待っていて、最後まであっという間に読んでしまいました」と語る。
登場人物のビジュアル化にあたり特に意識した点として、「主人公のワコは自立した女性のイメージを持ちつつも、親しみやすい柔和な雰囲気を意識しました」と話す。それに対して姪っ子のミサトは、「いかにも量産型女子というイメージで、今どきの若い女の子の要素を詰め込んでいます。そんな小悪魔のような姪っ子に、夫のタクはデレデレ状態ですから、タクは自然とだらしない印象の男性像になりました」と、キャラクターデザインの意図を明かした。
■不倫の波紋…「お風呂のエピソード」と人間関係の深掘り
冒頭の雰囲気づくりで工夫した点について、「夫と姪っ子があやしい雰囲気だということを、読者の皆さんに感じてほしいと思いました。ワコが二人の関係を疑うきっかけとなったお風呂のエピソードは、原作でも印象的です。漫画では最初にこのシーンを持ってきて、夫と姪っ子の言動にモヤモヤしながら読み始めてほしい狙いがありました」と語る。
漫画化にあたって難しかった点については、「このお話は主人公と夫、そして姪っ子の三角関係がメインですが、実は登場人物が多いんです。義母や義姉、夫の父親や職場のスタッフなども登場します。そこで一人ひとりがどんな感情を持っているのかを、時間をかけて考えました」と、複雑な人間関係を描く上での苦労を明かした。不倫が周囲に与える影響を伝えるため、「登場人物の性格や目的についてさらに掘り下げて話しました。ネームの段階で『この人物はどうしてこんな行動をしたのか?』を一緒に考えたことで、セリフや行動に意味を持たせることができた」と、制作の裏側を述べた。
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