五十肩の治療法と予防法

五十肩の治療法を教えてください。
五十肩の治療法は豊富で、症状に合わせたケアが可能です。例えば痛みが激しい場合は鎮痛剤で痛みを和らげ、軽症の場合にはリハビリやストレッチなどでアプローチしていきます。また症状が改善されない場合に手術による治療法もあり、主にはサイレントマニピュレーションや関節鏡による手術で治療していきます。具体的な治療法は、以下のとおりです。ステロイド注射による痛みの緩和
痛み止め(飲み薬)による痛みの沈静化
サイレントマニピュレーション治療
関節鏡での手術
通院リハビリ
ストレッチ
五十肩の治療方法について気になる点があれば、医師に気軽に聞いてみましょう。
五十肩の重症度によって治療法は異なりますか?
五十肩は、重症度によって治療法は異なります。五十肩には症状の段階として炎症期・拘縮期・寛解期の3つがあり、症状に合わせた治療法でケアしていくのがポイントです。例えば炎症期の場合は激しい痛みが伴い鎮静剤を使って安静にしますが、症状が落ち着く寛解期はストレッチやエクササイズなどの運動療法でアプローチしていきます。凍結肩で関節包がかなり癒着している際は、サイレントマニピュレーションによる治療が必要になるでしょう。
五十肩が痛むときに鎮痛薬は有効ですか?
五十肩の痛みが治まらない場合には、鎮痛薬は有効です。五十肩の痛みの緩和には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とステロイド注射などが使用されます。局所部分にアプローチすることで、一時的に痛みを軽減させることが可能です。しかし鎮痛薬による治療は、皮膚のかぶれや胃腸障害・免疫力低下に伴う感染症の発症・うつ症状など、さまざまな副作用のリスクがあります。もし鎮痛薬による治療を検討している場合は、このようなリスクがあることも覚えておきましょう。
五十肩にならないための予防法はありますか?
五十肩にならないためには、普段から適度な運動をし肩関節をこまめに動かすことが重要です。五十肩の原因は老化に伴う肩関節周辺の炎症で、姿勢が悪かったり、肩を動かす習慣がなかったりすると発症する可能性があります。肩周りのストレッチも重要ですが、ランニングやウォーキング・体操・筋力トレーニングなどで腕を振って肩を動かすことも必要です。もし運動が難しい場合には、隙間時間で肩回しをするだけでも予防できます。
編集部まとめ

本記事では、五十肩の有効なストレッチ方法を解説しました。
五十肩でつらくならないためには肩周りのストレッチや運動・正しい姿勢で予防に努めるのが望ましいです。
ストレッチをしても五十肩が改善されない場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
参考文献
肩こり|公益社団法人日本整形外科学会
五十肩(肩関節周囲炎)|公益社団法人日本整形外科学会
肩関節周囲炎の病態に対する手技療法の有効性は?- 肩関節の痛み、可動域制限、拘縮の検討 -

