大腸がんの影響で腰痛を感じる場合のステージはいくつ?メディカルドック監修医が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「大腸がん」を発症すると「腰」にどんな痛みを感じる?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「大腸がん」とは?
大腸がんは、大腸の内側の粘膜に発生する悪性腫瘍です。腺腫という良性ポリープががん化して発生するものと正常粘膜から直接発生するものがあります。早期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行すると症状が出ることがあります。この記事では大腸がんと腰痛に焦点を当てて、大腸がんの初期症状や原因・検査法について解説します。
大腸がんを発症し腰痛も伴う場合のステージ分類とは?
大腸がんの初期には自覚症状がないことが多いですが、大腸がんで腰痛が出現した場合には大腸がんがある程度進行した状態であることが多いです。
ステージII
大腸がん自体の影響で腰痛を感じる場合はステージⅡ以上の進行がんであることが想定されます。ステージⅡ、Ⅲあれば外科的手術で根治治療を検討することが多いです。腰痛以外の症状としては便秘や下痢などの排便習慣の変化や腹痛、血便などの症状があります。気になる症状があるときは消化器科を受診しましょう。
ステージⅣ
大腸がんが腰椎に転移して腰痛を引き起こしている場合は、大腸がんがステージⅣであることを意味します。大腸がんのステージⅣの治療は抗がん剤などの薬物治療、放射線治療、緩和治療・支持療法などを組み合わせることが多いです。根治的治療というよりは生存期間の延長や生活の質を落とさないための治療が選択されることが多くなります。

