
理容室の前でくるくると回る赤・白・青の看板「サインポール」。見れば一目でそこが理容室だとわかるおなじみのマークは、実は世界共通なのだそう。けれど、アフリカではまさかのサインポールが存在して……?
漫画家の五箇野人(@gokayajin)さんは、ゲッサン(小学館)で連載中の「海外 縁にまかせて歩くだけ。」(最新第5巻 2025年03月12日発売)や、「つかれたときに読む海外旅日記」(最新第5巻 2024年5月10日発売)など、海外で体験した出来事を作品に描く人気の作家。さらにサンデーうぇぶりでの新連載「うちのルカなら ~海外のすごい犬とわが家の愛犬どっちもたまらん~」、保護犬としてやってきた愛犬ルカとの心温まるかけがえのない毎日を描いた作品の単行本が2025年10月10日にめでたく発売されている。
SNSやブログでも作品を発表しており、2023年12月に公開した「海外理髪店の万国共通と異端。」では、アフリカを旅する中で遭遇した独創的な“サインポール”を取り上げている。今回は、読者から「ナイスアイデア」「これはあり」と反響を呼んだ同作のこぼれ話を五箇野人さんに訊いた。
■万国共通だからこそ!海外で見たユニークなアイデア



世界を旅してその様子を漫画に描く五箇野人さんが、どの国に行っても理髪店の前で見かけていた縞模様のサインポール。あるとき全国共通のサインポールのおもしろさについてアフリカの理髪店の店員に話すと、彼らは「こっちのほうがよくね?」と自店のサインポールを自慢してきた。…なんとそこには回転するポールにカットモデルの写真が何枚も貼られているではないか!
「とりあえず店頭で回ってるので凝視せずに『サインポールだな』とは認識だけして特に気に留めてませんでした。ただ、近づいて紳士たちにあいさつしてその異彩さに気づいて興奮しました」と発見時のことを振り返る五箇野人さん。手作りだというサインポール、その作った理由を店員に訊ねたそうで、「紳士の話しぶりからは、何で赤と青を回すんだという純粋な疑問とまわりとの差別化がキッカケのようでした」と話す。
今回のエピソードには読者からも「ナイスアイデア」「これはあり」というコメントが数多く届けられた。最後に、旅のなかでのこぼれ話について訊ねると「アフリカなので現地の人とは違う自分のようなストレートの髪に興味を持って頂きました。実際触ってもらったりしてそういう交流も楽しかったです」と異文化ならではの体験をしたと教えてくれた。
本作「海外理髪店の万国共通と異端。」。旅をする人ならではの気づきや出会いがもたらすたくさんのストーリーが気になる人は、ぜひ一度読んでみては?
取材協力:五箇野人(@gokayajin)
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