櫻井翔、15年間の“建築愛”を凝縮した書籍発売に喜び「多くの方の手に届くことを願っています」

櫻井翔、15年間の“建築愛”を凝縮した書籍発売に喜び「多くの方の手に届くことを願っています」

櫻井翔
櫻井翔 / ※ザテレビジョン撮影

櫻井翔が、10月21日(火)に発売した著書「櫻井翔の建築を巡る旅。【現代建築編】」(マガジンハウス)の発売記念記者会見に出席。『Casa BRUTUS』編集長・西尾洋一氏と共に、刊行に至った経緯や本作への思いを明かした。

■「櫻井翔の建築を巡る旅。【現代建築編】」概要

櫻井が『Casa BRUTUS』に初登場したのは2010年9月号。「建築&アートの聖地『直島』へ。」と題した企画で、建築家・安藤忠雄が設計した美術館など瀬戸内の様々な施設を巡った。

翌2011年3月号より『櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。』として連載を開始。その後、現在まで続く連載の中で、櫻井が訪れた建築は150カ所以上。そして、安藤忠雄をはじめ、伊東豊雄、杉本博司、隈研吾、藤森照信、SANAA、坂 茂、藤本壮介、石上純也、田根剛など、日本が世界に誇るさまざまな建築家たちと出会い、建築(ケンチク)を学んできた。

15年に及ぶ連載の書籍化にあたり、現代建築を訪れた回を建築家ごとにまとめた『櫻井翔の建築を巡る旅。【現代建築編】』を刊行。

■15年の時を経てついに書籍化「たくさんの方の思いが一つに」

会見冒頭、櫻井は「櫻井翔が建築と、意外に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、雑誌『Casa BRUTUS』で4ページほどの連載をひっそりと、粛々と、本当に豪華に贅沢に続けてきました」と、これまでの活動を振り返った。

15年間で約150もの建築に足を運んだ連載が、この度書籍として結実したことに、櫻井は「めちゃくちゃうれしいです! たくさんの方の思いが一つになった本なので、すごくうれしく思っています」と感無量の様子。

「15年前は本になるなんて想像もしていませんでしたが、回を重ねるごとに豪華な連載を続けてきたので、いつかこれがまとまったらなという思いも密かに抱いていました。そんな夢が現実になり、多くの方の手に届くことをうれしく思っています」と率直な気持ちを語った。

■建築の世界に引き込まれた「#0と#1」

これまで数多くの建築を訪れてきた櫻井だが、特に印象深いのは連載が始まる前の「#0」と、記念すべき第1回目の連載だという。

「連載が始まる前に特集で直島に行かせてもらったんです。安藤忠雄さん建築のものがたくさんあるアートの島・直島に足を運んで、建築のスケールの大きさと、昔は何もなかったと言われる島がアートによってこんなに生まれ変わるんだ、という影響の大きさに驚いたのが#0の時でした」

そして第1回目の連載では「藤森照信先生が作られた空飛ぶ泥舟という茶室、木の上に小さな茶室がある建築を見たんです。ものすごい大きなスケール感と、またミニマルな世界観と、建築ってこんな幅があるんだ、面白いなと思ったのが#0と#1でした。その2回で、ぐっと魅力(建築の)を知ったのかもしれないですね」と、建築にのめり込んでいったきっかけを明かした。

安藤忠雄氏とは、雑誌の連載前から「NEWS ZERO」の取材で2016年の東京オリンピック招致のタイミングでインタビューする機会があったと語り、「それからもう、多分一番お会いしてるかな。Casa BRUTUSのご縁をきっかけに、テレビでナレーションをさせてもらったり、対談させてもらったりと、たくさんのご縁をいただきました。今回の表紙も安藤さん建築の、今年5月31日にオープンした新しい美術館のコンクリートを使わせてもらっています」と、縁の深さを強調した。

■プライベートでも「建築家当てクイズ」

今年の大阪・関西万博の閉幕式にサプライズ登場したことについて、櫻井は「Casa BRUTUSの万博特集のインパクトはものすごい大きいと思います。開幕前に表紙も撮影して、結果として閉幕のタイミングでああいう機会をいただくことになるとは想像もしていなかったので、逆に自分にとってはサプライズでした」と驚きを語った。

また、連載を始めてからの自身の変化について聞かれると、「前書きにも書いたんですが、一つは大きな建築を見ると、これ誰々建築かなとか、安藤忠雄建築かなとか、前川國男建築かなとか、建築家当てクイズを自分の中でやるようになりました」と意外なエピソードを披露。

さらに、「昨年パリオリンピックに行った時に、帰国日に時間があったので安藤さん建築の美術館とかを見に行ったんですけど、マネージャーさんにカメラ構えてもらって、壁にこう触ってみたりとか、階段をこんな風に降りてみたりとか。Casa BRUTUS風写真をプライベートで撮るようになりました」と照れ笑いを浮かべた。

■読者へ「現場でしか味わえない興奮、写真で感じる迫力を」

最後に、書籍を手にする読者やファンに向けて、「何よりも本を見て、実際に足を運んでいただくきっかけになったらなというのが大きいです」とメッセージを送った櫻井。

「僕自身は、北海道トマムにある安藤忠雄さん建築の水の教会に行った時に、だんだんその姿が現れてくる動線に感動したんですよ。写真だけでは伝わりきれない、その現場にいて生で感じられる興奮、高まりみたいなものを感じていただきたい。一方、肉眼で見るのとはまた違う、写真でしか感じられないスケールの大きさというのもありますので、そういった迫力のようなものもこの本の中で楽しんでもらいたいなと思っています」と、本書を通して建築の奥深い魅力を堪能してほしいと語った。

『櫻井翔の建築をめぐる旅、現代建築編』は、建築初心者から愛好家まで、誰もが建築の面白さに触れられる一冊となるだろう。

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