不整脈治療薬の副作用
不整脈治療薬は脈の乱れを整える薬ですが、副作用にも注意が必要です。代表的な副作用には、めまい、息切れ、低血圧、心拍が遅くなりすぎる徐脈などがあります。以下に各々の症状に対する詳しい内容を記載しました。参考にしてください。
めまい
不整脈治療薬の影響で、脈が遅くなったり、血圧が下がったりすることで、めまいを感じることがあります。歩行中の転倒リスクもあるため、高齢者は特に注意してください。このような症状が起きた時は、座る、寝るなど安静にしてください。改善しない場合は、内科や循環器内科を受診しましょう。
息切れ
軽い運動でも息切れしやすくなることがあります。抗不整脈薬によって、脈拍や心機能の低下が起こるからです。まずは、動きを止めて安静にして様子を見ましょう。症状が続く、悪化傾向の場合は、早急に循環器内科を受診しましょう。
低血圧
薬の影響で血圧が下がる場合があります。立ちくらみ、ふらつき、冷や汗などの症状を伴うことも多いです。座る、横になる、水分をとるなどで落ち着くこともあります。しかしながら、改善しない場合は早急に循環器内科を受診してください。
徐脈
不整脈治療薬の副作用で心拍が異常に遅くなることがあります。脈が1分間に50回以下になると、めまいや意識がぼんやりする感じが出ることが多いです。安静にして脈が戻るか様子を見ましょう。改善しない場合や失神があれば、すぐに循環器内科または救急外来を受診してください。受診時には服用中の薬の名前を伝えることが大切です。
咳・呼吸困難
不整脈治療薬の中でアミオダロン は、副作用として肺に炎症を起こすことがあります。その結果、咳や呼吸困難が起こります。風邪と似た症状ですが、長引いたり、悪化したりする場合は呼吸器内科または循環器内科を早めに受診してください。
不整脈は市販の薬で治せる?
不整脈は市販薬では基本的には治せません。不整脈治療薬は、さまざまな種類と原因があり、正確な診断と専門的な治療が必要だからです。したがって、市販薬に頼ることは非常に危険です。動悸や胸部違和感などが起きた場合は、自己判断せず、早めに内科や循環器内科を受診しましょう。

