「膵臓がんの4つの初期症状」はご存知ですか?4つの末期症状も医師が解説!

「膵臓がんの4つの初期症状」はご存知ですか?4つの末期症状も医師が解説!

メディカルドック監修医が膵臓がんの初期症状・末期症状などを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はメディカルドックにて『「膵臓がんの痛み」はどんな特徴があるかご存知ですか?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

齋藤 雄佑

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)

日本大学医学部を卒業。消化器外科を専門とし、現在は消化器外科、消化器内科、産業医を中心に診療を行っている。現在は岩切病院、永仁会病院に勤務。
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。

「膵臓がん」とは?

膵臓がんは、膵臓にできる悪性腫瘍です。膵臓は胃の後ろ側にある臓器で、消化酵素や血糖を調整するホルモンを分泌する役割を担っています。2019年に膵臓がんと診断された方は43000人あまり[陽伊1] 。膵臓がんは初期症状に乏しく、進行するまで気づかないことが多い病気です。そのため、発見された時にはすでに進行しているケースが多く、早期発見が非常に難しいがんの一つとされています。

膵臓がんの前兆となる初期症状

膵臓がんは初期症状に乏しいですが、以下のような症状が現れることがあります。

腹痛や背部痛

みぞおちの鈍痛や、背中や腰に広がる痛みは、膵臓がんの初期症状として現れることがあります。これらの痛みは、食後や夜間に強くなる傾向があります。腹痛があるときはお近くの内科を受診しましょう。

黄疸・白色便

膵臓がんが胆管を圧迫すると、胆汁の流れが滞り、黄疸が生じることがあります。黄疸は、皮膚や白目が黄色くなる症状です。また、胆汁が流れないことで便に色がつかずに白色便がでる場合もあります。黄疸や白色便がある場合にはすぐにお近くの消化器科を受診してください。

食欲不振や体重減少

膵臓がんでは、食欲不振や体重減少がみられることがあります。これは、がんによる消化機能の低下や、がん細胞がエネルギーを消費するために起こります。食欲不振や体重減少がある場合はお近くの内科を受診しましょう。

急な糖尿病の発症や悪化

膵臓はインスリンという血糖を調節するホルモンを作り出します。膵臓がんができると膵臓のインスリンを作る作用が失われ、急な糖尿病の発症や悪化を招きます。そのような場合には高血糖の症状として倦怠感や喉の渇き、体重減少などを認める場合があります。気になる症状がある場合には、お近くの内科を受診しましょう。

配信元: Medical DOC

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