膵臓がんの末期症状
膵臓がんが進行した場合、以下のような末期症状が現れることがあります。末期症状に対する治療の目標は、痛みなどの症状を和らげ、生活の質を維持することです。緩和医療チームと協力し、生活の質を最大限に高めるための治療・サポートが行われます。
激しい痛み
膵臓がんが進行すると、痛みは間欠痛から持続痛に変わります。痛みは、鎮痛剤を使用してもコントロールできない場合があります。麻薬性の鎮痛剤を使用する場合もありますので、緩和医療科のある医療機関で相談しましょう。
全身倦怠感や食欲不振
膵臓がんが進行すると、全身倦怠感や食欲不振が強くなります。体重もさらに減少します。気になる症状があるときは、主治医に相談しましょう。
腹部膨満感や腹水
膵臓がんが進行すると、腹部膨満感や腹水が溜まることがあります。これは、がんが腹腔内に広がったり、肝臓やリンパ節に転移したりするために起こります。これらの症状があるときは、主治医に相談しましょう。
呼吸困難
がんが肺に転移したり、胸に水がたまると、呼吸困難が生じることがあります。呼吸困難の症状があるときは、主治医に相談しましょう。
「膵臓がんの痛み」についてよくある質問
ここまで膵臓がんの痛みなどを紹介しました。ここでは「膵臓がんの痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
膵臓がんを発症すると特にどこの部位に痛みを感じますか?
齋藤 雄佑 医師
膵臓がんの痛みは、初期にはみぞおちのあたりに鈍い痛みとして現れることが多いです。進行すると、背中や腰にまで痛みが広がることがあります。

