夫のけんとさん、娘のつむぎちゃんと暮らすさくらさん。義両親とは良好な関係でしたが、孫のかわいさに我慢できなくなった義父がキスしようとしたことで、その関係にヒビが入ってしまいます。
一度は許そうと思ったさくらさんですが、後日、義両親や義兄一家と出かけた際、甥っ子からつむぎちゃんの頬に傷があると聞いた義父が、なんとその傷を舐めたのです! さくらさんは怒りに震えつつも、その場の空気を壊さぬよう必死にこらえます。しかしその後、義父の影響で、甥っ子の夏くんのけがを兄である春くんが舐めて治そうとしたことで、義姉のマユさんは激怒! さくらさんは、自分も怒るべき立場でありながら我慢してしまったことを深く後悔し、泣き出してしまいます。
やりとりを見ていた義母は、改めて義父に注意するとともに、さくらさんとマユさんに謝罪。このままでは息子たち一家が楽しめないと判断しました。
楽しみにしていたお出かけが、まさかの結果に…














「せっかく楽しみにして来たのに……」と落ち込む義父に、義母は「それを台無しにしたのは自分でしょ!」とバッサリ。
自宅に帰った義父は、自分のしたことがさくらさんを悲しませ、マユさんや妻である義母、息子たちを怒らせたことを思い返します。しかし義父は、外出を自らの言動によって台無しにしておきながら、なぜ怒られたのかを理解できず、一斉に怒らなくても…と驚きの本音を見せるのでした。
家族の集まりを楽しみにしていた様子から、嫌がらせではなく、純粋にけがを治したい気持ちで義父は傷を舐めたのでしょう。悪気がなかっただけに、家族全員から責められると少し落ち込んでしまうかもしれませんが、大切なのはこれからどう行動するか。
まずは自分のしたことが、さくらさんたちを不快にさせた事実を受け止め、しっかりと反省したのちに、これからの行動に生かしてもらいたいですね。
誰しも、悪気なく相手を傷つけてしまうことはあります。だからこそ、相手の気持ちを知ったときは、それを素直に受け止め、誠実に対応したいものです。
次の話を読む → 著者:マンガ家・イラストレーター ミント
