“嫌悪”の根底にある経済的・心理的不安
一部の人々はなぜ、外国人店員をこれほど激しく毛嫌いするのか。その根底には、経済的・心理的な不安があるものと考えられます。少子高齢化で仕事が減る中、外国人労働者が低賃金で働く姿が「日本人から雇用を奪う」との危機感を招いていること、また、言語や習慣の違いによる小さな摩擦が、過去の悪い個人的体験と結び付き、外国人全体への不信感に拡大していること。
そこにXの拡散力が加わることで多数の情報とともに悪感情が増幅され、「日本らしさの喪失」や「アウェー感」として語られていると言えます。移民政策への不満がコンビニという最も身近な“日常の場”に投影され、接客への過度な期待が不満を増長させていると指摘する声も見られました。
一連の議論は、外国人労働者への依存と社会の受容体制のギャップを浮き彫りにしました。コンビニ業界の労働環境改善や、移民政策の透明性ある議論が求められる中、X上での議論においては過激な発言が社会分断を助長しないよう、冷静な対話を心掛ける必要があります。
(LASISA編集部)

