
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『「少年」って呼んでくるタイプのお姉さん。』を紹介する。『農学博士の異世界無双~禁忌の知識で築くモンスター娘ハーレム~』(KADOKAWA刊、原作・インド僧さん、作画・ヤスウミさん)で知られる、インド僧さんが、9月19日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.4万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、インド僧さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■隣に住むお姉さんに「少年」と呼ばれたくない

耕一は隣の部屋に住むお姉さんに、何度か遭遇している。その日の朝も、いつもと同様にお姉さんに会うと「やあ少年」と普段通りに挨拶された。
しかし耕一は、一人前の男と認められていないように感じ、「少年」呼びに不満を抱いている。耕一は意を決して、お姉さんに「少年って呼ぶのやめてください!」と伝えたところ…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「本気で分かってなかった」「未知すぎる存在」「少年をからかってるだけでは」「できる宇宙人」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・インド僧さん「他の分野でもよりステップアップしていきたい」

――『「少年」って呼んでくるタイプのお姉さん。』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
創作物には、よく主人公を名前で呼ばず「少年」と読んでくるタイプのお姉さんが憧れの対象として出てくるので、それが本当に価値観の違う宇宙人だったらミステリアスで魅力的だな、と思い描いてみました。
――本作では、1コマ目で少年と呼んでくるお姉さんとのラブが始まりそうな予感がしましたが、まったく違ったオチが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
お姉さんの、ミステリアスで何もかもわかってそうな表情で、実はあんまり人間のことがよくわかってないポンコツなかわいさを見てもらいたいですね。あとは、割と狭そうなアパートに住んで通路でタバコ吸ってる庶民的な感じもギャップがかわいいと思い描いてみました。タバコ吸ってるのは地球の文化を勉強してるのかもしれません。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
やはり最初の1コマ、お姉さんの登場シーンですね。逆光と目つきで妖艶な雰囲気になった気がします。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
だいたいは、日常生活を送っていると1日に数個、多い時は10個以上ネタが泡のように浮かんでくるので、それを漫画にしている感じですね。あとは、「言葉」から着想を得ていることが多い気がします。今回であれば、お姉さんが「少年」と呼ぶ意味を変えてみたらどうなるか?という感じですね。
――インド僧さんの作品は、1ページでサッと読める面白さがあります。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
私の絵は割と速さ重視で省力化に特化した絵なのですが、キャラクターデザインを魅力的にすることは最近心がけていますね。あとは1コマ目でキャラクターを大きく見せて人目を引きやすくすることや、セリフの文字数を減らして読みやすくすることを心がけています。
――今後の展望や目標をお教えください。
商業連載で『農学博士の異世界無双』という作品を連載しており、この作品の売り上げが最近好調のようなのでもっと売れるように、面白くなるように頑張っていきたいです。他にも並行して精力的に商業のお仕事をしていきたいですね。ホラー、ファンタジー、コメディ、恋愛、ジャンルは問わず描いていきたいです。ありがたいことにネットや同人誌でご好評をいただいているので、他の分野でもよりステップアップしていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも応援してくださってありがとうございます。私が活動を続けていけているのも皆さんのおかげです。これからもネット・商業・同人すべての分野で面白いものを描いてお届けしたいと思っていますのでよろしくお願いします!

