結婚するまでまったく家事ができなかった夫。息子が生まれるまでにいろいろと教えて、ほとんどの家事ができるようになり、仕事が休みの週末は「息子に喜んでもらえるごはんを作りたい!」と積極的に料理をしてくれるようになりました。とても助かっていたのですが……。
夫のミスに息子がまさかの発言!?
ある朝、私が朝ごはんの準備をするためにキッチンに行くと、なんと床に大きな水たまりができていました。何事かと思いビックリしたのですが、よく見ると冷蔵庫にネギが挟まっていて、野菜室の扉がしっかりと閉まっていなかったのです。
夫が前日の晩ごはんを作ったときに、使いかけのネギを挟んだまま気付かず一晩中そのままの状態でした。床に水溜りができていただけでなく、冷蔵庫の中の野菜も結露でびしゃびしゃに……。起き抜けに朝から片付けに追われる私の姿を見て、当時3歳の息子が「パパ、あかんなぁ」とボヤいていました。
そうこうしていると夫が起きてきたので、ちゃんと扉が閉まっているか確認してよと、私が言おうとしたら、息子が「パパ、ちゃんと見ないとダメ! ママ大変! ごめんねは?」と私の代わりに夫に怒ってくれたのです。そして夫は私に「ママ、ごめんね」と謝ってくれました。
夫は大雑把で、冷蔵庫の扉が開いたままだったことが過去にも数回あり、その度に「ちゃんと閉まっているか確認して!」と私に注意されている姿を見ていた息子が、私のまねをして注意してくれたのです。息子からのとてもかわいい指摘をされてからは、夫は息子に注意されないよう、ちゃんと確認してくれるようになりわが家のキッチンに水たまりができることはなくなりました。息子と夫の成長を感じた出来事でした。
著者:海老原 波/30代・女性・保育士。ひとり息子を育てるママ。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

