あの人の“推し町歩き” 長野県・信濃町

あの人の“推し町歩き” 長野県・信濃町

本当の“ととのう”がわかる
バランスのいい田舎町





全国を旅する編集者、柿次郎さんが住まいを買うほど惚れ込んだのが長野県信濃町。野尻湖と黒姫高原と聞けば、アウトドア好きならピンと来るかもしれません。

湖と山に囲まれた、どこか北欧のような幻想的な自然に包まれた町。夏は涼しく快適ですが、冬は2m以上の雪が積もるそこは、自然の美しさも厳しさも味わえる、長野県の中でも指折りの“サバイブ”力が問われる町です。だからこそ、あえてこの町を選び住む人は「クセが強くおもしろい人が多い」と柿次郎さん。編集者の言うそれは、最上級の褒め言葉でしょう。



  





そんな美しい自然を存分に楽しめるのが「Butty Cafe」。野尻湖を目の前にした迫力ある眺めは「まるでリゾート。ここで仕事ができるならもう、オフィスは要らない」と柿次郎さん。ここ数年で新店が増え、活気づいた野尻湖エリアは要注目です。





対して昭和から91年続く町の酒屋「萬屋酒店」は信濃町の元祖。名前の通りよろずの酒が集います。

「店主は生粋の酒マニア。この田舎に全国から酒好きが集う境地」と言う通り、店主高橋さんの熱い語りを聴けば、重さも厭わずついあれこれ買って帰りたくなります。





情熱とこだわりを感じるお店と言えば「温石」も欠かせません。料理の水を山で汲み、山菜を採る。信濃町の自然の恵みを店主自ら調達して料理に活かす、ストイックなものづくりへの思いが、反してふわりとやわらか、もちもちしたうどんに込められています。

「こだわり切った引き算の美学が伝わります。温石さんの存在が、信濃町の新しい刺激になっている」と柿次郎さんも一目置く、特別な料理店です。




   
  


締めはフィンランド式サウナの聖地、「LAMP / The Sauna」。柿次郎さんが移住を決めたきっかけの場所で、「信濃町を語るならはずせません。昨日の夜も、今日の昼も来ました。LAMPまみれです」と話すほど、地元の人にも全国のサウナ好きにも愛される場所。

薪火の熱を浴び、ほてった体を川の水風呂で冷やし、森林の空気をいっぱいに吸い込む。360度を自然に包まれ、しだいに心も体もゆるみます。








「都市にいると、人には自然の力でリセットする時間が必要だと感じます。ここは冬の除雪が大変で、でもそれをすると強制的に頭がオフになる。結果自分にとっての心地いいバランスを保てている気がします」と柿次郎さん。

ほどよい田舎でありながら、東京から電車で約3時間と遠すぎないのもまたいいバランス。自然と都市を行き来して、集中と解放を繰り返し、心地よい生き方を探っていく。サウナのように “ととのう”要素がこの町には詰まっているのかもしれません。






配信元: OZmall

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