急性胃炎の前兆や初期症状について
急性胃炎は、一般的に原因となる刺激を受けてから数時間〜24時間以内に発症します。例えばアニサキスが寄生するイカやサバ、サーモンなどを摂取すると、通常数時間以内に症状が出現します。
発症すると、胃もたれやむかつき、腹部膨満感、みぞおちの痛み、吐き気、嘔吐、吐血などの症状が現れます。
軽症の場合には数日で軽快するケースもあるものの、嘔吐などの不快な症状が持続する場合や、胃潰瘍などに進展することもあります。
急性胃炎の検査・診断
急性胃炎が疑われる場合には、原因を特定するための問診や血液検査、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を用いた検査などが行われます。
問診で症状が出現する前の様子や摂取したものを確認することで原因が特定できるケースがあります。問診で原因が特定でき、内視鏡検査で胃粘膜の出血や潰瘍、赤みなどを認める場合には急性胃炎と診断されます。
状態によって内視鏡検査が困難な場合や、症状や検査所見だけでは他の疾患と区別できない場合もあります。そのような場合には、胃のX線検査やCTなどの別の画像検査が行われることもあります。

