無理やりやめさせたその先には……
「何かを後回しにするとまた後で同じ課題がやってくる」という経験はありませんか。指しゃぶりもまさにそう。無理やりやめさせても、その行動の根底にあるものを解決しないと、また形を変えて違う行動が現れたりするものです。どうしてもやめさせたいのなら、まずは指しゃぶりを取り上げるのでなく、その指しゃぶりをしたい気持ちに寄り添い、満たしてあげること。ほとんどの場合は、なぜ指しゃぶりをしているか理由なんてわかりません。
原因探しは疲れます。だからこそ、そこでスキンシップが役立ちます。お子さんが指しゃぶりをしたら、一緒に口をさわってあげる。それが心を満たすお口のベビーマッサージになります。さらに背中をやさしくゆっくり撫でてあげましょう。背中も心とつながっています。口だけでは届かなかった思いに、背中からアプローチすることができるかもしれません。原因なんてわからなくていいのです。欲求は、満たされれば解消されます。たくさんさわって心が満たされた頃には、いつのまにか指しゃぶりもなくなっているかもしれませんね。