感動!親子をめぐるストーリー本

感動!親子をめぐるストーリー本

ママになったからこそ、きっと心に響く。そんな、親子の絆を描いた小説やエッセイを紹介します。親子をめぐるストーリーの中に、母親として生きるママたちの人生のヒントが隠れているかもしれません。

母としてのあり方に迷った時には 「コシノ洋装店ものがたり」

世界的なファッションザイナー、コシノ三姉妹の母であり、自身もデザイナーの先駆けであった小篠綾子さんの自伝。早逝した父や夫の代わりに一家の大黒柱となり、洋裁店の店主としてがむしゃらに働いた日々。母親らしいことは何もしなかったという綾子さんですが、信念を持って仕事に打ち込むその姿をみて「生きるなら母親のように」と三姉妹は同じ道を選びました。生きることを真剣に楽しむ母親こそが、子供にとって生きる見本になるということを、この本は教えてくれます。

コシノ洋装店ものがたり

子どもの才能を信じる母の覚悟 「序の舞」

有名な日本画「序の舞」の作者、上村松園の生涯をモデルにした小説。主人公・津也の波瀾万丈な生き様も圧巻ですが、彼女が世に出ることができたその陰には、周囲から何と言われようと娘の才能を信じ、献身的に支え続けた母・勢以の理解と覚悟がありました。日本画史を代表する女性画家を生んだ母と娘の固い絆が胸を打つ、読み応えのある長編。

序の舞