感動!親子をめぐるストーリー本

感動!親子をめぐるストーリー本

奔放なわが子に手を焼いているママに 「窓ぎわのトットちゃん」

小学校を退学になった問題児(!?)、トットちゃんが通うことになった少し変わった学校「トモエ学園」の日々を、活き活きと描いたノンフィクション。自由で個性を尊重する教育を追求する校長先生は、折に触れ、トットちゃんに「君は、本当は、いい子なんだよ」と言い続けました。それに対して「そうです!私はいい子です!」と素直に受け止めるトットちゃん、そんなわが子をおもしろがりながら温かく見守るトットちゃんのお母さんの姿から、子どもとの向き合い方において大切なことに気づかされます。

窓ぎわのトットちゃん

心に響く父の愛情 「置かれた場所で咲きなさい」

「子供は親や教師の『いうとおり』にはならないが『するとおり』になる」、「あいさつは『あなたが大事』と伝える手段」……。30代で大学の学長となり、うつ病を患い、克服した経験を持つ修道女の著者が、実体験を元に、心に響く言葉を綴ります。幼少時に父を目の前で青年将校に射殺された悲劇(二.二六事件)にも触れ、「9年間に一生分の愛を注いでくれた」と、父の深い愛情を伝えるエピソードも紹介。その愛の姿は、子育て奮闘中のママたちの心にもきっと響くはず。

(文・佐藤 舞)

置かれた場所で咲きなさい