子連れ海外、子の病気トラブルQ&A

子連れ海外、子の病気トラブルQ&A

子ども連れで行く海外旅行。もし現地で、病気やけがをしてしまったら、どう対応すればよいのでしょう? 『子どもといっしょに海外旅行だいじょうぶBOOK』(メディアファクトリー)の著者、笠井貞子さんに伺いました。

Q:出発前に確認しておくべきポイントは?

A:「大人でも、海外では体調を崩しやすいもの。子どもは大人よりも抵抗力が弱いので、現地の衛生状況や流行っている病気の有無、万一の場合の医療体制などを事前に調べておくのが旅計画の基本です。各種予防接種が済んでいない赤ちゃんは、特に注意が必要です。
そして、出発前には海外旅行傷害保険に加入しておきましょう。自費での診療は、予想外の高額になることが考えられるからです。海外旅行傷害保険は空港でも加入できますが、事前に加入しておけば、自宅を出発した時点から補償の対象となります」

Q:現地で病気やけがをしたとき、どうすればいい?

A:「海外旅行傷害保険やクレジットカード会社の案内書などにある、日本語が通じる現地緊急連絡先に電話をして、病院を紹介してもらいましょう。緊急時はパニックになり、連絡先がすぐに見つからないことや、国番号の要不要に迷ってしまうことが考えられるので、万一の事態に備えて携帯電話に緊急連絡先を登録しておくと安心です。なお、帰国後に現地で立て替えた治療費の請求が必要となるので、領収書類はきちんと保管しておきましょう」

子連れで海外旅行、病気トラブル

お話をお聞きした人

笠井貞子

株式会社リクルートに勤務後、渡豪。帰国後は、フリーランスで海外旅行情報誌や機内誌、ビジネス誌の海外取材記事、新聞のコラム連載、航空会社の広告制作などに携わる。