お子さんの歯並びチェック法と矯正歯科の選び方

お子さんの歯並びチェック法と矯正歯科の選び方

我が子の歯が生えはじめると、“うちの子の歯並び大丈夫かしら?”とママも気になりはじめますね。そこで、ご家庭で簡単にできる初期のチェック方法と気をつける点、さらに小児矯正歯科の選び方について、小児矯正歯科・キッズデンタル代表の坂部潤先生に伺いました。

お家でできる歯並びチェック法

だんだん乳歯が生えそろってきて、お子さんの歯並びが気になりはじめたら、まず歯医者さんに行く前に簡単にできるチェック方法があるそう。

「まずは、4~5歳の時点でチェックしてみてください。実は、歯と歯の間が1~2ミリくらい空いたスカスカな状態でちょうどいいんです(下図)。よくこの時期に“うちの子、歯の隙間が空いていて…”と、悩んでいるお母さんがいらっしゃるのですが、この時期はそれでいいんです。子どもの歯から大人の歯になるときに、前歯は1.5倍くらいの大きさになるので、生え変わってちょうどよくなるんですね。むしろ、4~5歳の時点で隙間がないお子さんは要注意ですね」

歯並びのイラスト

隙間がない場合は、気を付けなければならないのは歯並びだけではないそう。

「隙間がない分、歯と歯の間に汚れがたまりやすいですから、虫歯が多いパターンもあるので気を付けてください。本来、この時期は糸ようじは必ずしも必要ではありませんが、隙間のないお子さんは糸ようじもして予防をしっかりしてください。矯正治療自体は6歳くらいからなので、とにかくそれまでは虫歯に気を付けてください。あとは、前歯の噛み合わせがちゃんと上の歯が外側に噛んでるかどうか?左右はズレていないか?そのへんは早めに注意しなければならない点なのでチェックしてください」

指しゃぶりは、4歳の誕生日までに卒業しよう!

そのほかにも、気をつけるべきポイントについて教えてくださいました。

「指しゃぶり、おしゃぶりは、4歳の誕生日までには卒業しておくことです。過去の研究で、それくらいまでに終わらせておけば、おしゃぶりで悪くなった歯並びが自然に治る可能性が高いと言われてるんですね。つまり、それを越えてしまうと自然には治らなくなってしまうので、気を付けてください」

お話を伺った人

プロフィール画像

坂部潤先生

キッズデンタル代表 歯学博士(小児歯科学)

大学病院での小児歯科専門医療の実践や米国UCLA小児矯正科への留学経験、また3児の父親としての経験を生かし、多くの子どもたちの継続管理型の小児歯科専門医療を行っている。医療法人 スマイルベア 理事、日本大学歯学部兼任講師(小児歯科学)、日本小児歯科学会認定小児歯科専門医、日本歯科矯正学会会員、UCLA小児矯正歯科客員研究員