
●やり場のない感情が、噛みつきにつながる
小さい子どもは自分の感情をうまくコントロールしたり、言葉に置き換えることができません。そのため、イライラや寂しさ、悔しさといったやりきれない感情が募ったとき、それが「噛む」「叩く」といった行動につながってしまうケースがあるようです。
そのため、多くの場合は心の成長とともに自然と感情がコントロールできるようになり、噛みグセも自然と治っていきますが、保育園などでトラブルを起こさないためにも、改善に向けた「訓練」を行うことは重要でしょう。
【感情的に怒鳴らず、静かに諭す】
親の目の前で子どもが誰かに噛みついてしまったときは、すぐに「その行為がいけないこと」であると教えましょう。しかし、その際は感情的に叱りつけるのではなく、言い含めるように丁寧に伝えることがポイントです。子どもはケンカの時だけでなく、相手に自分の好意を伝えたい場合にも噛みつきという行動に出ることがあります。そうしたケースでは、当人は「甘えているだけなのに頭ごなしに怒られた」ことで混乱してしまいます。「噛まれたら痛いんだよ」と相手の傷みを伝えながら、何度も繰り返し、根気強く諭してあげましょう。
