子どもの噛みグセ、やめさせるには?

子どもの噛みグセ、やめさせるには?

【子どもの気持ちを言葉に置き換えてあげる】

前述のように、子どもはやり場のない感情を噛むという行為で発散しています。そのため、子どもが噛んでしまった場合は、「おもちゃをとられて悲しかったんだね」「○○ちゃんが他の子と遊んでいて寂しかったの?」などと、子どもの声にならない気持ちを言葉に置き換えてあげることが重要です。感情をストレートに行動に移す前に言葉へと変換する訓練を積むことで、いつしか噛みグセをコントロールできるようになるはずです。

【ママの愛情を子どもに伝える】

また、普段から子どものストレスを軽減させてあげることも大事です。日頃からスキンシップを密にとるなど親子の時間を共有し、子どもに「ママから愛されている」という安心感を与えてあげれば、噛みつき行為につながるような鬱憤も溜まりにくくなります。短い時間でも、子どもを抱きしめる、撫でるといった愛情行為を習慣化するといいでしょう。

噛んだ側、噛まれた側、どちらの立場でも悩ましいこの問題。深刻化する前に、親がきちんとケアしてあげましょう。
(文・前田智行)