●「1月1日元旦」も意味が重複している
これもよく見かける誤りのひとつ。そもそも「元旦」は「元日の朝」という意味。ということは、「1月1日元旦」は「1月1日1月1日の朝」となっていることになり、意味が重複している。「元旦」を使用する場合は、1月1日午前中に届く年賀状のみ。「元日」は1月1日中に届く年賀状に使用して、1月2日以降に届く年賀状については記載しないほうが無難かもしれない。
●目上の人には2文字以下の賀詞は使わない
年賀状を作るにあたって悩むポイントが賀詞ではないだろうか。新年のお祝いの言葉になり、「寿」や「春」、「賀正」、「迎春」、「謹賀新年」、「恭賀新春」など、さまざまある。簡単な使い分けとしては、上司や取引先など、目上の人に対しては4文字の賀詞。友人や部下、親族などには2文字以下の賀詞でもいいとされている。
また、最近ではパソコンなどで全面プリントした年賀状をよく見かけるが、ひと言だけでも手書きのメッセージを加えると、相手に気持ちが伝わりやすいだろう。年に1回だけのイベントなので、1枚1枚丁寧に作ってみてはいかが?
(文・奈古善晴/考務店)
