●習慣化を意識させる
「たとえば毎日の勉強ひとつとっても『習慣化』を意識させることが重要です。習慣化によって脳内の伝達物質の行き来がスムーズになり、感情的な葛藤なく理性でコントロールできるようになるからです。たとえば、まずは5分でもいいから毎日机に向かうように促すなど、早いうちから行動の習慣化が身に着くようサポートしてあげましょう。なお、習慣は守れば守るほど強固なものになりますが、一度でも破ってしまうと脆くも崩れ去ってしまいますので、辛抱強く意識づけを行うことが重要になります」(池田教授、以下同)
●「遠くの利益」を意識させる
「子どもはどうしても目の前にある楽しいことを優先してしまい、長期的な展望を描くことができません。そのため、まずは親が子どもにとって何が利益になるのかを見定め、正しい方向に導くことが大切です。たとえば、近くの利益と遠くの利益のふたつがあった場合、間近に小さな利益があると、子どもはそこばかりに注意がいってしまう。そうではなくて、遠く離れたところに大きな利益があることを親が教えて、注意喚起をしてあげることは、子どもにとってセルフコントロールの必要性を認識することにつながります」
