●さらには子どもにも老眼が?
子どもが老眼というと、何か言葉を間違えてしまったような気になりますが、ものが二重に見えたり、なかなか焦点が合わなかったり、そんな老眼と同じ症状を訴える子どもも増えているそうです。こちらも原因としてスマホがあげられており、画面を集中して見続ける状態が続くと眼の周囲の筋肉が緊張して、目がどんどん悪くなってしまうといわれています。近年では幼稚園の年長から近視がはじまる子も少なくないとか。
●筋力低下によってロコモティブシンドロームも
さらに深刻なのが、高齢者などがなるといわれている『ロコモティブシンドローム』。ロコモティムシンドロームとは筋肉や骨、関節といった部位に障害が起こり、立ったり歩いたりといった機能が低下している状態のこと。特に足首の関節や手首の関節が固くなり、骨も弱くなっていることからちょっとしたことで骨折してしまうこともあります。原因は外で遊ばなくなったことや、昔のような固い蛇口、和式トイレなど、生活のなかで無意識に筋力を使う機会が減ったことが挙げられています。
電子機器の普及や生活スタイルの快適化など、様々な原因で子どもも中高年のような生活になってしまい、中高年に多い症状で苦しむことに。便利さも良いですが、ときには不便なくらいが子育てにはいいこともあるのかもしれません。
(文・姉崎マリオ/考務店)
