年代別!想定しておくべき人生の出費

年代別!想定しておくべき人生の出費

右肩上がりの昇給が見込まれた時代とは異なり、将来の見通しが不透明な昨今。お金の不安は尽きません。特に30代以降の世帯では、予期せぬ突発的な出費が家計のひっぱくを招くことも考えられます。いざというとき、焦らないために知っておきたい世代ごとの出費予想を、節約アドバイザーの丸山晴美さんに教えてもらいました。
年代別!想定しておくべき人生の出費

●子どものためならお金に糸目をつけない40代

「30代で第一子を出産したと想定すると、40代はちょうど子どもが小学校の頃でしょう。自分のためなら我慢できる出費も、子どもには何でもしてあげたいと思ってしまうのが親心。私も子どもがいるので経験がありますが、習い事も色々やらせたいし、ほしそうにしているものがあったら買ってあげたくなるものです。そうなると、学校の授業料以外でも月に3万円くらいの教育費の出費が当たり前になってしまいます。さらに、私立の中学や高校に入れたいと思ったら、小学校4年生くらいから塾に通わせることも必要。そうなると、あっという間に年間100万円近くの出費になってしまいます」

●教育資金が本格的に必要になる50代

「子どもが高校から大学にあがる頃になり、いよいよまとまった出費が目立ってきます。高校が私立であれば、年間100万円から150万程度は考えておいた方がいいでしょう。また、大学も国立と私立では掛かるお金も4倍近く差があります。最近は、奨学金で大学に通う子も多いようですが、卒業と同時に500万円近くのローン返済を背負うことになります。実家暮らしであったり、正社員であれば返済も苦しくないはずですが、一人暮らしをしていたり、非正規雇用で返し続けるのは大変です。子どもにそうした苦労をかけないためにも、学資保険に入っておくなどして、大型出費に備えることが必要でしょう」

お話をお聞きした人

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丸山晴美

節約アドバイザー

ファイナンシャルランナー、消費生活アドバイザーなどの資格を持ち、身の回りの節約術や、ライフプランに添ったお金の管理運用など幅広くアドバイスしている。近著「まるっとわかる!お金の基本」(宝島社)