プロが伝授! 粉末・液体洗剤を使い分ける方法

プロが伝授! 粉末・液体洗剤を使い分ける方法

主婦が日々追われる洗濯ですが、意外と知っているようで知らない洗濯の知識ってありませんか? そこで、“洗濯王子”こと、洗濯家の中村祐一さんに、今さら聞けない洗濯の基礎知識についてお話を伺いました。

●粉末洗剤と液体洗剤は何が違うの? 

粉末洗剤と液体洗剤、実は用途に違いがあるそう。

「粉末洗剤と液体洗剤では液体洗剤のほうが洗浄力が強いと思っている方が多いのですが、基本的には、粉末洗剤のほうが洗浄力は強いんです。ただし、汚れの種類によって多少効果の出方が変わってきます。粉末洗剤は、服全体に食べこぼしてしまったとか、泥汚れなど“目に見える汚れ”、白いシャツを真っ白く仕上げたいなどといった場合に効果的です。一方、液体洗剤は、ニオイや皮脂に効果的なんです」(中村さん 以下同)

基本的には、3つの洗剤を使い分けるようにすることがコツだそう。

「普通の液体洗剤を基準にして、少し汚れがひどいな? という場合には、粉末洗剤で少し強めに洗い、少しデリケートに洗いたい場合は、液体洗剤のなかでも“おしゃれ着用”の中性洗剤を使うのがおすすめです。この3つを使い分けると、汚れや素材に応じた洗い方ができます!」

粉末・液体洗剤を使い分ける方法

●柔軟剤の正しい選び方は?

柔軟剤はとにかく種類豊富で、意外と選ぶのに困ってしまうもの。

「柔軟剤は、国内の製品と海外の製品がありますが、海外の製品は香り重視な方におすすめですね。ふんわりした本来の柔軟剤の機能を重視するなら、国内の製品のほうが機能は高いと思います。それは、日本の気候や水、洋服の作りなど、さまざまな使用環境に合わせて作られているからです。国内製品に関しては、メーカーによってさほど違いはありませんが、香りの出し方が水に濡れて香りを出しやすくなるタイプ、時間とともに香りが変わるタイプ、こすると香りが出るタイプなどの違いがあったりします」

柔軟剤を使う場合は、注意点も…。

「柔軟剤は油のようなもので、繊維に薄い膜を張ることによって、すべりがよくなったり、柔らかさが出るようなイメージなんです。なので、使い過ぎると逆にタオルが水を吸いにくくなってしまったりする場合があるので、使用量をしっかり守るようにしてください」

お話をうかがった人

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中村祐一

洗濯家

国家資格クリーニング師、長野県伊那市のク リーニング店『芳洗舎』の3代目。「洗濯王子」 の愛称でテレビ・雑誌・講演等で活躍中。