親の言葉、どうすればちゃんと伝わる?

親の言葉、どうすればちゃんと伝わる?

●「うちのルール」を決める

そして3つめのポイントは、家庭内でちゃんとルールをつくること。

「“昨日はOKだけど今日はダメ”“普段はダメだけど急いでいるときはOK”ということが続くと、子どもは混乱して受け入れにくくなります。『アイスを食べるのはお休みの日だけ』『テレビは30分まで』など、統一ルールを決めておきましょう」

この場合、重要なのは夫婦間でルールを統一させること。ママが「ダメ」という態度でいるのに、パパが「たまにはいいじゃん」と破らせてしまうと意味がない。夫婦でしっかりルールを話し合っておくことも肝心だ。

ガミガミ怒っている大人の言葉なんて、子どもでなくともできれば聞きたくないもの。だがいけないことをきちんと叱るのは親の役目。環境を整え、気持ちに理解を示し、ルールを提示する。まずはこの3つを実践すれば、親の言葉はきっと子どもの心にしっかり届くようになるはずだ。
(阿部花恵+ノオト)

お話をお聞きした人

伊藤徳馬

1978年生まれ。民間企業を経て神奈川県茅ヶ崎市役所に入庁。