●貯蓄の方法もさまざま
「貯蓄の方法として、勤務先で給与として振り込まれる前に天引きで積み立てられる財形貯蓄制度もあります。簡単に引き出すことができない方法や、ある程度の強制力が働く方法を取り入れることで貯蓄がしやすくなります。勤務先に財形制度がない場合は、給与振り込み口座の銀行で給料日に自動的に積み立てる方法で毎月確実に貯蓄をしましょう。
もし、貯蓄に余裕が出てきたら、株や投資信託といった運用も考えられますが、基本的には貯蓄する額を上回った場合に検討するべきでしょう」
さらに、お金を使うか、貯蓄するか「メリハリ」をつけた金銭管理も重要のようです。
「よく『アリとキリギリス』のたとえ話が使われますが、夏(収入がある時期)にどれだけ貯められたかが大切で、それが冬(収入がなくなる老後)に生きていけるかのカギになります。
ただ、老後のことばかり考えて楽しめないとなると、人生はもったいないですよね。要するに出すべき所と蓄えるべき所との『メリハリ』が大切です。普段は自炊でも月に1回はちょっといいレストランで外食しようとか、日常生活の中でのメリハリをつけながら老後の資金を貯めていかないと、後々後悔することになると思います」
貯蓄するにはどうしたらいいのかについて、具体的に考えないと漠然とした不安だけが頭をよぎってしまいます。
そう遠くない未来に訪れる老後のために、日々できることを継続していくことが大切ですね。
(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)
