子どもの顔のあざやほくろ…これって治る?

子どもの顔のあざやほくろ…これって治る?

●茶色のあざの具体的な症状は?

茶色いあざの場合は、「扁平母斑(へんぺいぼはん)」が主に見られる症状だとか。

・扁平母斑(へんぺいぼはん)
「生まれつきでできる、しみのようなあざです。危ないものではありません。範囲が広く気になる場合は、レーザー治療で薄くすることができます。1カ所ではなく、数カ所にあざが見られる場合、遺伝性の病気『レッグリングハウゼン病(カフェオレスポット)』の恐れがあります。これは、神経や皮膚に良性腫瘍ができる難病です。数多く見られる場合はまずは小児科を受診しましょう」

●黒いあざ、ほくろに危険性は?

黒いあざは、ほくろが該当するそう。

・先天性色素性母斑
「いわゆるほくろには、ほとんど害はありません。ただし、稀ではありますが悪性化することがあります。特に足の裏にできるものは注意。気になる場合は検査を行い、拡大化して目立つ場合は、切除を検討することもあります」

高野先生によると、危険なあざや目立つ状態でないなら、基本は様子見で大丈夫とのこと。どうしても気になる場合は、専門医に相談してみよう。
(石水典子+ノオト)

お話をお聞きした人

高野弘之

医療法人社団 豊受会 豊受クリニック

「本当に必要な場合に必要な分だけ」の診療をモットーに、クリニックでは小さな子どもまで幅広く対応。現代医学と代替医療の二つの面を生かした、患者本位の診療を行う。