子どもが【性的脅迫】の被害者にならないために…親が今からやっておきたいこと

子どもが【性的脅迫】の被害者にならないために…親が今からやっておきたいこと

●もし画像を送ってしまっても怒るのはNG

だが、もしもわが子が裸などの性的な画像をSNSで送ってしまったとしても、「親は怒らないでほしい」と渡辺さんは語る。

「もしセクストーションの被害にあったとしたら、親が怒ったところで画像が戻ってくるわけではありません。子どもはとても傷ついているのに、最初の段階で責めてしまうと、それ以上何も話してくれなくなってしまいます」

親としては、「エッチな画像を撮るなんて!」とショックを受けるだろうが、最近の子どもたちは、赤ちゃんの頃からデジカメやスマホなどで簡単に写真を撮る風潮があり、その延長で、気軽に服を脱いだ写真を撮ってしまうこともあり得るという。怒りたくなっても、そこはぐっと我慢。親は、セクストーションの被害に一緒に向き合うべきなのだ。そして必要であれば、警察や民間団体などの相談機関に被害を訴えよう。三鷹市の女子高生のような悲劇が2度と起きないように…。


(取材・文/谷亜ヒロコ)

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渡辺真由子

メディアジャーナリスト 慶應義塾大学SFC研究所上席所員

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程を経て現職。元テレビ局報道記者。ネット時代の子どもを取り巻く「性」や「いじめ」などの人権問題を18年以上にわたり取材し、賢くSNSと付き合うノウハウを伝授。豊富な取材経験に基づく、子どもの心理分析に定評。