●セクストーションのきっかけとは?
大学生だったモエさん(仮名)は、初めてできた恋人に「ホテルに行こう」と誘われ、それ以来、デートの度に体を求められたという。デートでは必ずセックスをするようになり、会って最初に向かう場所はラブホテル。愛が感じられないセックスにモエさんは戸惑ったが、拒むと彼の機嫌が悪くなったという。
ある日いつものようにラブホテルに行くと、モエさんは彼から「セックスの場面を動画で撮影したい。1人でいる時に見たいから…」と頼まれたそう。交際経験が乏しいモエさんは、“みんなそういうことをしているのかな?”と思い、渋々了承。「“そこまで思ってくれているんだ”と思うと嬉しかったんです。当時は、自分のセックスがネットに流れるかもしれないという発想がなかったし、何らかの形で悪用される…なんて思いもしませんでした」(モエさん)

● 突然襲ってきた脅迫の恐怖
だが、彼と1年あまり付き合うと、モエさんには他に好きな人ができた。彼女が別れを告げると、彼は泣いてすがり、その上仕事の忙しさも重なってうつ病を発症。それ以来、おかしなメールがくるようになったという。
「交際中に自分が払ったお金を半分返してほしい」「HIVに感染して、あなたにうつしたかもしれない」彼から送られてくる恐怖メールをひたすら無視していたモエさんだったが、今度は怪しげな電話が…。モエさんが電話に出ると、「ビデオの販売会社です。あなたのセックスのシーンが写っているビデオを販売することになりました。あなたの名前を出していいですか。出せばその分、高く売れるのですが…」と言われたという。
